栄養素の基礎知識(糖質)
糖質の最小単位は加水分解でこれ以上分解できない単糖ですが、単糖の結合数によって少糖類と多糖類に分けられます。自然界に200種類以上もある糖質栄養素のなかで、細胞表面などの糖鎖を構成する糖質栄養素を特に糖鎖栄養素と呼んでいます。
1.主な単糖類
- グルコース(ぶどう糖)…穀類やイモ類に多くエネルギー源の中核
- ガラクトース(脳糖)…乳汁に多く甘い
- フルクトース(果糖)…果汁に多く甘い
2.主な少糖類
- ショ糖…グルコースとフルクトースが結合した2糖類で砂糖の主成分
- 麦芽糖…グルコースとグルコースが結合した2糖類で麦芽や飴に多い
- 乳糖…グルコースとガラクトースが結合した2糖類で動物の乳汁や母乳に多い
- オリゴ糖…単糖が2個~数個結合した少糖類で、腸内細菌のエサになったり、人工甘味料として利用される
3.主な多糖類
- デンプン…植物性グルコースの多糖結合
- グリコーゲン…動物性グルコースの多糖結合
4.糖質の上手な摂取法
血糖値の上昇スピードを数値化したものをグリセミックインデックス(GI)といいます。
血糖値をゆっくり上げる低GI食品(ex.果物、野菜、キノコ、海藻、魚介類、玄米)を多目に摂取する。一方、血糖値を速く上げる、つまりぶどう糖への分解が速い高GI食品(ex.精製パン、もち、うどん、フライドポテト、精白米ご飯)を少な目に摂取すると良いでしょう。
また糖質の吸収については、小腸で単糖に分離されていることが必須条件です。糖鎖栄養素を選択する場合は単糖抽出されているものをオススメ致します。さらに単糖抽出されている各単糖の分子量はそれぞれ約150~309の低分子ですので、この点からも単糖抽出の糖鎖栄養素の吸収率の高さは支持されています。