書籍紹介「日本の医療の不都合な真実」森田洋之 著

日本の医療の不都合な真実
森田洋之 著 ISBN978-4-344-98602-2

医師である著者は、新型コロナ発生以来、ずっとデータを追いかけてきました。データというのは、日本の感染者数や死亡者数、重症者数、および世界各国におけるそれらの数です。当初は「恐ろしい感染症が発生した」と恐怖感をもって事態の推移を見守っていました。しかし、毎日データを見ているうちにその気持ちは変化して行きました。日本を含む東アジア全体は欧米とはまったく違う死亡率(理由はさておき結果として)を示していたからです。

人口100万人あたりの死亡者(2020年8月31日現在)は、アメリカ553人、イギリス611人、ドイツ11人に対して、中国3人、韓国6人、日本は10人です。同じ病気とは思えないほどです。一方、1~2月の中国人観光客受け入れ数は、日本が101.1万人、アメリカ35.3万人で日本はアメリカの3倍の人数を受け入れています。また、厚生労働省と国立感染症研究所が発表している報告では、どちらも「日本では超過死亡はほぼ発生していない」としています。

このような新型コロナ禍で入院が必要な患者さんを受け入れられない「医療崩壊」が叫ばれています。病院数も病床数(160万)も世界一多い日本で、なぜそんな事態陥るのか。そこには「世界最高レベルの医療」が私たちの健康と幸福につながっていないという根深い問題があったー財政破綻の結果、市内に一つしかない病院がなくなるという「医療崩壊」が起きた夕張市で地域医療に従事した著者がコロナ禍で露呈した日本の医療の問題点を明らかにし、人生の主導権を医療に奪われない生と死のあり方を問うています。

(1)病床が多いと平均寿命が延びる (2)全国どこでも同じような医療が受けられる (3)医師が忙し過ぎるのは医師不足だから (4)医療も市場原理に任せるほうがうまくいく (5)地域の病院は減らしてはいけない (6)公立病院の赤字は税金の無駄遣い (7)病院がなければ高齢者は幸せに生きられない →これらすべて「大いなる誤解」です!

人間を幸せにしない日本の医療、衝撃の実態!!

2021年5月6日 9:10  カテゴリー:書籍紹介

ゴールデンウィーク期間の営業日のお知らせ

平素より格別のご愛顧を賜り、誠に有難うございます。誠に勝手ながら、弊社では下記日程をゴールデンウィーク休業とさせていただきます。

【休業期間】2021年 4月29日(木) 5月1日(土)~5月5日(水)

なお、2021年 4月30日(金) は営業しております。5月6日(木)からは通常営業となります。
4月30日以降は、FAX・メール・ホームページでのご注文は通常通り承りますが、発送は5月6日(木)以降となりますのでご了承ください。

ご不便をお掛けしますが、何卒ご了承くださいます様宜しくお願い申し上げます。

2021年4月24日 11:46  カテゴリー:お知らせ

書籍紹介「新型コロナとワクチンのひみつ」近藤 誠 著 

新型コロナとワクチンのひみつ
近藤 誠 著 ISBN978-4-8284-2269-5

本書では、新型コロナウィルスの特徴から、免疫の仕組み、治療とクスリ、ついに接種が始まったワクチンまで、最新の研究論文を中心に重要テーマをわかりやすく解説しています。

1.ウィルスの特徴
(1)約3万個の「塩基」からなる一本鎖のRNAタイプで、2週間に一個の割合で塩基が入れ替る。従って、変異しやすい。
(2)ウィルスの突起部分は「スパイクタンパク質」で、それがヒトの細胞表面にある「ACE2」受容体に結合する事で細胞内に侵入する。
(3)「ACE2」受容体は鼻・咽頭・口腔など(上気道)の粘膜、小腸、肺、心臓、肝臓、腎臓、脳、膵臓などの多くの細胞に存在する。
(4)まず、ウィルスは上気道で数を増やし、その後、下気道(気管支・肺など)に移動して、肺炎を引き起こす(ウィルス性肺炎)。
(5)日本のPCR検査は40サイクル(ウィルス遺伝子を倍にする操作の回数)も回している検査所が多く、多数の「偽陽性」患者を生み出している。真に参考にすべきは感染者数ではなく、重症者と死亡者の人数です。

2.免疫との関係
(1)肺炎の重症化は、ウィルスが肺の細胞を傷つけるよりも、免疫細胞などが発する「サイトカインストーム」のせいとの考えが多い(治療に解熱剤を使用するとさらに悪化する)。
(2)サイトカインストームによって①肺細胞が傷つき ②他方で血管内に血栓が形成され心筋梗塞、脳梗塞などが発生する。
(3)抗体が作られても、抗体は血液中など細胞の外にしか存在しないので、細胞内のウィルスには無力。そこで、活躍するのが細胞免疫の「Tリンパ球」です。

3.ワクチン
(1)ワクチン接種でのポイントは①「有効性」「安全性」「必要性」の3要素ですが、今回のワクチンは開発から承認までの期間は1年未満(通常は5年~10年)なので、実力は不明。
(2)使用される「不活化ワクチン」では免疫活性をするアジュバントに問題があり「遺伝子ワクチン」は体のどの臓器・組織の細胞に届けられるか不明で「自己免疫疾患」を発生する可能性あり。

ワクチンを打つ前に知ってほしい本当の事!!

2021年4月15日 8:40  カテゴリー:書籍紹介

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