書籍紹介「誰も書けない『コロナ対策』のA級戦犯」 木村盛世 著
誰も書けない「コロナ対策」のA級戦犯
木村盛世 著 ISBN978-4-299-02383-4
新型コロナ発生から約2年間、日本のコロナ対策は大きく変わる事がなかった。分科会、感染専門医、日本医師会、メディアは恐怖を煽り続け、国民に「自粛」を強要した。政府、厚労省は彼らを統制できず、倒産や自殺・うつ病の増加、子どもたちへの影響など“自粛の副作用”を考慮していたとは言い難い。感染が拡大すれば「気の緩み」と責任を国民に押し付け、ポストコロナの絵図も描けない日本のコロナ対策。
1.約2年間で明白になった事実
(1)亡くなったのは2万人弱なので、1年当たりの新型コロナ関連の死亡者とインフルエンザ関連の死亡者はほぼ同等(1年間で約1万人)。
(2)「コロナ死」の8割超が70代以上で、若年層にとっては、季節性インフルエンザと同程度かそれ以下の脅威でしかない。
(3)人流の増減と新型コロナ感染者数の増減の関連性にエビデンス(科学的根拠)は存在しない。
(4)厚労省と分科会がその時点でわかっているエビデンスを国民に積極的に情報発信せず、同時にコロナに関連する日本人の様々なデータを積極的に取ろうとしなかった。
(5)重症者対応の経験に乏しく、患者の主治医にもならず、病棟にも行かない様な感染症専門医がエビデンスを無視した発信を繰り返した。
2.医療が逼迫してしまう原因
(1)国内の総病床数約160万のうちコロナ対応の病床は約3万床しかなく、全体のたった2%(病院の約8割が民間病院)。
(2)医療従事者の人手不足。2類相当の指定感染症である事がより拍車をかけている。
(3)医師免許を持った集団が自分たちの責任を放棄(医師法19条)。
元厚労省医系技官が明かす「感染症対策」と「医療行政」の旧態依然とした実態!!
2022年1月6日 8:41 カテゴリー:書籍紹介
《年末年始休業日のお知らせ》
《年末年始休業日のお知らせ》
誠に勝手ながら12/29(水)~1/3(月)まで年末年始休業とさせていただきます。
なお、ネット・FAXでのご注文・お問い合わせは承っておりますが、
1/4(火)より順次対応させていただきますので、予めご了承下さいますよう
何卒よろしくお願い申し上げます。
2021年12月20日 9:19 カテゴリー:お知らせ
書籍紹介「脳を司る『脳』」毛内 拡 著
書籍紹介「脳を司る『脳』」
毛内 拡 著 ISBN978-4-06-521919-5
これまでは、ニューロンの働きやニューロンが作る回路こそが「脳」だと思われていました。しかし、好き嫌いやおもしろい・悲しいといった「感情」や、人間が持つ「知性」の中には、ニューロンの働きだけでは説明しきれない現象がたくさんあります。こうした人間らしさの象徴ともいえる「こころの働き」には、ニューロン以外の脳が大きく関わっている事が最近わかってきているのです。
脳の中には、知られざる「細胞外スペース」(間質)と呼ばれる「すきま」があり、そこを舞台に様々な脳活動が繰り広げられています。細胞外スペースの体積は、睡眠や覚醒など脳の状態によって増減しています。さらに、細胞外スペースは間質液で満たされて、ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンやアセチルコリンなど脳内物質の通り道となり、それらが拡散して伝わり、脳の広範囲を調節する事で、こころの働きに関与しています。また、脳を浸している脳脊髄液は、常に流れて入れ替わる事で脳の環境を保ち、間質液と交換する事で脳のリンパ排泄のような働きを担っています。脳脊髄液の流れが異常になる事と、アルツハイマー病のような脳の病気との関連も注目されています。
そして、脳細胞の半分を占めるグリア細胞。グリア細胞の中でも、特にアストロサイトに本書は注目しています。(1)進化的に複雑な脳を持つ動物ほど、ニューロンに対するアストロサイトの比が高い傾向がある (2)マウスとヒトではアストロサイトの大きさも複雑さもまったく異なるなどと指摘し、知性の進化の謎を解く鍵は、アストロサイトにあるかもしれないと述べています。
「人間らしさ」を生み出す、知られざる脳の正体!!
2021年12月16日 8:55 カテゴリー:書籍紹介