書籍紹介 「80歳の壁」和田秀樹 著
書籍紹介 「80歳の壁」
和田秀樹 著 ISBN978-4-344-98652-7
人生100年時代と言われる時代になりましたが、健康寿命の平均は、男性72歳、女性75歳で80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。一方、85歳を過ぎて亡くなった人のご遺体解剖すると、体のどこかにガンがあり、脳にはアルツハイマー型の病変が見られ、血管には動脈硬化が確認でき、それに気づかず亡くなる人も多くいます。つまり、「病気の芽」を複数抱えながら生きている、という事です。病気の芽は、いつ発症するかわかりません。今日は健康でも、明日は不健康になるかもしれません。突然死んでしまう事だってあり得るわけです。その上で、明日死んでも後悔しない人生の時間の過ごし方をする、というのが著者からの提案です。つまり、「80歳の壁」を超える最強の方法は、とにかく、我慢や無理をやめる。次の三つは、すぐにでもやめた方がいいと思う。
①薬の我慢 ②食事の我慢 ③興味ある事への我慢
(1)薬の我慢
効いている実感がないのに「長生きのため」と薬を飲み続ける。薬は必要最小限にとどめ飲み過ぎは毒と心得る。長生きの薬はありません。特に血圧、血糖値、コレステロール値を下げる薬は要注意。
(2)食事の我慢
食べる量を減らす、塩辛いものや甘いものを避ける、脂っこいものを控えるなど「食べたいものを我慢してダイエット」は自ら寿命を縮める行為で、栄養不足は、確実に老化を進めます。
(3)興味ある事への我慢
「楽しいな」「面白そうだな」と思うなら、自分にブレーキをかけず、どんどんやってみる。何かに興味を持つという事は、脳が若い証拠。それを実行する事で、脳は活性化し、体も元気になります。
人間は誰もが「オンリーワン」の存在であると同時に人生には優劣はない!
壁を超えたら、人生で一番幸せな20年が待っています!
2022年10月27日 8:39 カテゴリー:書籍紹介
書籍紹介「コロナワクチン失敗の本質」宮沢孝幸 鳥集徹 共著
書籍紹介「コロナワクチン失敗の本質」
宮沢孝幸 鳥集徹 共著 ISBN978-4-299-03137-2
当初から、ワクチンの安全性と有効性を慎重に見極めるべきだと警鐘を鳴らしてきた著者二人が、このワクチンの正体とコロナ騒動の不可解な部分に迫る。
(1)変異していないヒトコロナウィルスでも感染後時間が経てば、何度でもかかるのはウィルス研究者にとっては常識です。
(2)そもそも、呼吸器感染症を引き起こすウィルスの感染を予防する主役の抗体は、血中に出てくるIgMやIgGではなく、目、鼻、上気道、腸管などの粘膜に出てくる二量体のIgAです。
(3)また、今回のウィルスは血中にほとんど存在しないので、血中の抗体を上げてもあまり意味がない。だから、採血ではなく綿棒によるPCR検査をしている。
(4)さらに、ウィルスの防御は、液性免疫の抗体ではなく、細胞性免疫あるいは、ひょっとすると自然免疫がメインと考えられる。
(5)中和抗体以外の抗体を作りすぎると、マクロファージなどの免疫細胞に感染し、ADE(抗体依存性感染増強)が起こり、逆効果になる。
(6)PCR検査で陰性になっても、約3・8%の人はウィルスが腸内で持続感染をしているので、感染診断後7ヶ月でも便中にRNAが検出される(ゼロコロナは幻想)。
(7)ワクチンによるスパイクタンパク質が原因で、心筋梗塞、脳卒中、心筋炎などが起こっていると考えられる(超過死亡者の原因か?)。
(8)もし、ワクチン接種前に、既にコロナウィルスに感染していると、メモリーT細胞が、スパイクタンパク質を作る細胞を攻撃し死滅させる。
(9)mRNAは体内でも短時間で分解されるか不明。4ヶ月以上も体内にmRNA由来のタンパク質が残存しているという論文も出ている。
(10)ワクチン推進側の人はLNP(脂質ナノ粒子)は、脂質なので血中に入らないと主張するが、漏れて相当数は血中に入っているはずである。
(11)ワクチンによる免疫反応の混乱(ex.免疫抑制による帯状疱疹発症の増加)は、一時的なもので終わればよいが、数ヶ月、数年、ひょっとすると戻らない事もありうる。
本書は、以上のワクチンの正体のみならず、医薬品をめぐるアカデミズムの利益相反(製薬会社との癒着)の問題、マスクや消毒薬といった感染対策の限界など多岐に及んでいます。
「危ない」「防げない」はわかっていた!!
2022年10月6日 8:52 カテゴリー:書籍紹介
書籍紹介「病院に行かない生き方」池田清彦 著
書籍紹介「病院に行かない生き方」
池田清彦 著 ISBN978-4-569-85163-1
医療の進歩によって、かつては不治の病といわれたものも治る様になった。著者が子どもの頃は、白血病と診断されたらまず助からなかった。今は、抗がん剤や骨髄移植によって、命が助かる人も多くなった。しかし、老化に伴う体の不調は治療をすれば治るといったものではない。老化は高等動物の個体の宿命で、現在の科学技術ではこれを防ぐ事は不可能だし、将来可能になるとも思えない。しかし、若い時に病気になって治療をして治ったという成功体験をもつ多くの人は、今の不調も医者に行けば治ると思う事が多いらしく、コロナ禍の前までは、内科や整形外科の病院の待合室は高齢者でいっぱいだった。
あるいは、毎年健康診断を受けて、自分の体をチェックしておけば早期発見・早期治療が可能だと、律儀に定期健診を受ける人も多い。欧米では、自社の従業員に健康診断を受けさせる事を、企業に義務づけてはいない。これは、健康診断を受けても受けなくても死亡率に差がないデータがあるからだと思う。
健康診断では“平均値”が用いられるが、「平均から外れている」こと自体は、統計上の「客観的事実」だが、健康か病気かの絶対的な基準なんてものは存在しない。その方面の権威とされる団体(学会など)が「この辺から先は病気って事にしよう」と恣意的に決めたものを「基準」という事にしているだけである。人間ドックで全ての項目が異常なしである人の割合は、つまり、全てが「正常」な人は20人に1人くらいしか存在しません。
一方、野生動物は、病院にも行かなければ、薬も飲まないけれど、けっこう健康で暮らしていけるのは、自分の体の声を聞いて、無理な事はしないからだ。自分の体の専門家は、他でもない自分なのだという事を肝に銘じて生きていけば、老後はバラ色とは言えないまでも、それほど悲惨にもならないと思う。
死ぬまで自分らしく生きる!!
2022年9月15日 8:45 カテゴリー:書籍紹介