書籍紹介「「健康神話」を科学的に検証する」生田哲 著

「「健康神話」を科学的に検証する」
生田哲 著 ISBN978ー4ー7942ー2628ー0

人生において遺伝子が決める病気は1割に満たず、9割以上は生活様式(ライフスタイル)で決まる。たとえば、がんの場合、遺伝子で発症が決まるのは5%に過ぎない。生活様式とは、何をどれだけ食べるか、飲むか、どんな仕事に就くか、どんな人と関わるか、どれだけ睡眠をとるか、どれだけ運動するか、どれだけストレスを受けるか、などである。あなたの努力次第で、人生はどうにでもなるとはいえないまでも、9割以上、人生はあなたの選択と努力によって決まる。
では、あなたはどのようにして生活様式を選択するのか?健康情報は多くのメディアを通して流れてくるが、大多数は信用できない、ウソ情報なのである。これらのウソ情報を国民の多くはそのまま受け取っている。それで、どうなるか?
たとえば、日本人はカルシウムが不足している、と信じる人が多い。だが、日本人はすでにカルシウムを十分に摂取しているのだ。このような人たちが、カルシウムをさらに摂取すると、心臓病のリスクが高くなる。また、がんになったら、抗がん剤による治療を受けるのが当たり前とされている。だが、抗がん剤は効かない。生存期間を伸ばすこともQOL(生活の質)を高めることもない。驚くのはまだ早い。抗がん剤が新しいがんを誘発する。がん専門医はこの事実を知っているが、抗がん剤の説明時、第2次がんについてはまったく触れない。この結果、この事実は著者の知る限り、日本で報道されることはなかった。
また、どんな場合でも、素晴らしい研究成果が発表されたら最初に発すべき疑問は、誰が資金を提供しているのか、と問うことである。まともな学術雑誌であれば、論文のたいていの最初のページにスポンサー名を記載する決まりなっているので、確認するとよい。
本書の目標は、健康について興味深いトピックスを取り上げ、真偽を科学的に判定し、科学的根拠に基づく健康知識を提供することである。著者が本書で採用した文献のほとんど全部は、海外の一流科学・医学雑誌に掲載された論文であり、企業がスポンサーになっていない研究によって得られた論文である。

あらゆるところにニセ情報が潜んでいる!科学的根拠に基づいた、健康の最終結論!!

2023年9月21日 9:04  カテゴリー:書籍紹介

書籍紹介「今すぐ眠りたくなる夢の話」松田英子 著

「今すぐ眠りたくなる夢の話」
松田英子 著 ISBN978ー4ー8470ー6682ー5

夢は私たちの記憶の連続性を示しています。目覚めているときに、入力され処理された情報を記憶し、整理したものが夢なので、生まれから現在までの歴史を示しているといえます。

Ⅰ 夢には個性がある
1.性格による差
人は誰でも毎晩3つから5つくらい夢を見ていますが、覚えているかどうかには個人差があります。
(1)低想起者(記憶に残りにくい人)
情緒が安定し、のんびり穏やか、現実的でストレスにも柔軟に対処できる傾向があります。
(2)高想起者(記憶に残りやすい人)
心配性で不安傾向が高い。さまざまなことが気になり夢の中でなんとか準備しようとしていると推測されます。
2.年令による差
個人差はありますが、白黒の夢を見るのは年配者に多く、カラーの夢を見るのは若い人に多い。

Ⅱ ノンレム睡眠とレム睡眠
1.ノンレム睡眠
PETITの画像によれば、大脳すべての領域で機能が低下し、殆ど夢をみない睡眠。夢を見る場合は、寝入りばなにみることが多く、起きたときには覚えていない。
2.レム睡眠
前頭前野の急激な機能を低下させるが、大脳辺縁系は活性化し、一次視覚野は機能せず、二次視覚野のみが活性化し、ストーリー性のある夢をよくみる睡眠。明け方のレム睡眠は長くなるので、起きときに覚えていやすい。
3.金縛りとナルコレプシー
(1)レム睡眠が入眠時の最初にくると「金縛り」が発生します。金縛りを解くには、指先や爪先など体の先端を少し動かすと解除され目が覚めます。
(2)起きている時に感情的に興奮すると、発作的に「入眠時レム現象」が起きて急に眠りこむ「ナルコレプシー」という病気を発症します。

Ⅲ 世代別にみやすい夢の特徴
夢の内容はその人の関心が高いこと、気がかりなこと、最近のトピックスが出てきて記憶情報を整理します。
1.児童
非現実的なファンタジーの夢が多く、悪夢としては「鬼」や「ゾンビ」などが登場する怖い夢や「食べられる夢」が多い。
2.10代、20代
進路、学校、友人、恋人との関係不安になる夢が多い。悪夢としては、「家族が主人公で死ぬ」などの夢が多い。
3.30代、40代
「仕事の夢」「家族や友人の夢」「趣味の夢」が多い。悪夢としては「大事な場合での遅刻」、「忘れ物」、「準備不足」など仕事上の失敗が多い。
4.50代、60代
「仕事の夢」「家族や友人、知人の夢」「ドライブや旅行の夢」が多い。悪夢としては、災害や事故の夢が特に多い。
5.70代以上
「旅行などの趣味」、「家族や友人、知人」「ずっと会っていない人」や親など亡くなった人の夢が多い。悪夢としては、「自分の健康不安」、「家族がなくなる」、「死別」などの夢が目立つ。
なお、全ての世代に共通している悪夢としては「殺される夢」と「追いかけられる夢」が多いようです。

Ⅳ 明晰夢では夢はコントロールできる
基本的には夢は意図的な処理はできないので、筋書きはコントロールできません。
1.明晰夢とは
夢をみている途中で「これは夢だ」と気づく夢
2.コントロール
明晰夢をみられる人の中には、夢の展開をコントロールできる人もいて、夢の最初は悪夢でも筋書きをポジティブに書き換え、気持ちよく目覚めることができる。

1万人の夢を分析した研究者が教える夢の謎はかなりの部分が解明されてとにかくおもしろい!
読んだらすぐ寝ましょう!!

2023年9月7日 9:06  カテゴリー:書籍紹介

書籍紹介「医者が飲まない薬」鳥集徹 編著

「医者が飲まない薬」
鳥集徹 編著 ISBN978ー4ー299ー04085ー5

体に複数の不具合を抱えていることの多い高齢者は、何種類もの薬を飲んでいる人がたくさんいる。しかし、多剤服用(ポリファーマシー)は有害事象が増え、かえって体に悪影響を及ぼす。医師に処方されるまま薬をたくさん飲むと、かえって健康を害して、命を縮めることにもなりかねない。健康で長生きしたければ、身も心も医療に預け過ぎないことが肝心なのだ。本書ではジャーナリストの鳥集徹氏がホスト役を努め、"薬漬け医療"に警鐘を鳴らしてきた医師5人が忖度なしに語り尽くした。

1.森田洋之医師
そもそも、新薬に飛びつくべきではない。最初はわからなかったいろいろな副作用が、後から出てくる可能性がある。また、統計を取らないと差が出ないような薬というのは、個人ではほとんど効果が実感できない程度の薬だということをしっかり認識することが大事(全身麻酔には統計はありません)。

2.児玉慎一郎医師
新型コロナウイルス感染症の治療薬が次々に登場し、その都度、期待が寄せられたが、1000人以上を診察した経験から、コロナに特別な治療薬はいらないと断言する。しかも、特別承認された薬の中で、安全性が確立されたものはひとつもない。

3.長尾和宏医師
「薬はゼロがベスト」次善の策は1剤、次が2剤、多くても3剤が限度。薬の優先順位は、「これがないと命に直結する」という薬が最優先。そのためにはかかりつけ医を一元化したうえで減薬に取り組むべき。また、例えば、後期高齢者の血糖管理は放置し、何もしない。薬が効きすぎた時に起こる低血糖のほうが危ないから。

4.和田秀樹医師
自分も糖尿病や高血圧を患っているが、基準値にこだわるような医師の言うことを鵜呑みにしないことが最も大事。また、よその科の専門家に文句を言わない状況は、もう救いようのない状況で、それが多剤服用の一番の原因になっている。

5.高木俊介医師
精神科医の著者は京都で、日本で初めて民間のACT(包括型地域生活支援プログラム)を立ち上げた。薬では「心の病気」そのものは治せない。統合失調症の人でも、ケアのやり方を変えることで、薬を減らすことが可能で、医療支援より生活援助が効果的だと主張する。

現役医師たちの告白 その一錠が寿命を縮めます!!

2023年8月17日 9:07  カテゴリー:書籍紹介

RSS

RSSフィードRSS

糖鎖サプリメント「ダイナトーサ」は下記の方法で、ご購入いただけます。

ホームページでご注文(24時間受付)
ご注文手続きへ進む
お電話でご注文(平日9時~18時まで受付)

※携帯電話・PHSからは 03-3523-5941

FAXでご注文(24時間受付)
FAXご注文用紙はこちら

FAXに「お名前」「お届け先」「注文個数」「支払方法」を記載の上FAXをお願いいたいます。

FAX注文の場合、PDFファイルが開きます。PDFとは?

電子文書を迅速・安全・確実にやり取りするための標準フォーマットです。通常のメーカ製パソコンではインストール済みかと思います。
インストールがお済みでない場合、利用(閲覧/印刷など)するには無償で利用できる Adobe Reader が必要になります。
Adobe Reader ダウンロードはこちらから(無料)

>>このページのトップへ