書籍紹介「病気になるサプリ」 左巻健男 著
病気になるサプリ
左巻健男 著 ISBN978-4-344-98350-2
健康食品・サプリは、現代人の「健康になりたい」「病気になりたくない」「若く見られたい」などの健康志向や健康不安を背景に、売上を伸ばしています。しかし、その願いは単に「健康な毎日を送りたい」というだけではなく「少しでもまわりの人に先んじて自分は健康になりたい」「まわりの人に『元気ね』といわれたい」「まわりの人に『若いね』といわれたい」など、ある種の健康競争に巻き込まれているのではないでしょうか。
基本的な食生活の改善や適度な運動なしに「とるだけで健康的にやせる」などというものは健康食品・サプリはおろか、医薬品だってありません。それでも「健康になりたい」「やせたい」という願望が簡単に叶えられるかのようなCMのイメージに突き動かされてしまって、本当にヒトの体に効果があるのか、副作用はないのかなどのきちんとした情報を調べずに、飛びついているということはありませんか?
いまや50代以上の約3割が毎日健康食品をとる時代。しかし、健康食品・サプリは効果も危険性も行政のチェックなしに販売できるため、とればとるほど健康を害するのみならず死亡者を出したものまであります。本書では理科教育や科学リテラシーが専門の著者が身近にある健康食品・サプリの危険性を製造の背景、広告手法、科学的根拠の面から徹底追及。「ベータカロテンのサプリは体に悪い」「グルコサミンは血管の少ないひざ軟骨に届かない」「サプリは添加物だらけ」など、目からウロコのサプリの真実が満載されています。
もしかしたら、あなたが「健康になりたい」と思ってとっている、その健康食品・サプリで不健康への道を歩んでいるかもしれません。
2014年10月16日 8:55 カテゴリー:書籍紹介