書籍紹介「水素の力」 内藤眞禮生 著
水素の力
内藤眞禮生 著 ISBN 978-4-7572-1979-3
これだけ医学が進歩していながら、一向に病人が減らなりい理由は何か。それは病気の根本を治療していないからです。例えば、ガンに冒された場合、手術でガン組織を除去したり、抗ガン剤や化学療法による治療が行われます。しかし、これらはあくまでもガンが発生した後の術(対症療法)です。最も有効なのは、ガンの芽(発生原因)を摘んでしまうこと。ガンが発生しないような身体環境に戻すこと。それこそが根本的な治療だと著者はいいます。
では、なぜ人間は病気になるのでしょうか。その大きな要因に食生活があります。私たちが毎日食べている栄養素には、まず、3大栄養素と呼ばれる糖質、たんぱく質、脂肪があり、これらは、それぞれブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸に分解されて身体を作り、またエネルギーのもととなります。その他に、この20~30年はビタミンやミネラルが大切だといわれ、さらに、近年では食物繊維とファイトケミカル(植物色素)の重要性がクローズアップされています。
しかし、著者が“最後の栄養素”と力説するのが水素と酵素で、これらは生命を救う最終手段で「病気の根本治療」そして「未病の察知と防止策」となり得ると考えています。
水素は還元力(酸化や活性酸素を抑える力)をもった元素です。また、呼吸して摂り入れた酸素は酵素(脱水素酵素)の働きで食べ物を燃やし、水素を抜き出しています。水素が電子を作り、最終的にはATP(アデノシン三リン酸)という細胞のエネルギーになり、私たちは生きています。一方、消化酵素によって分解、吸収された食べ物は体内で水素を経てエネルギーとなり、代謝酵素の働きで新たに細胞を作ったり、傷ついた細胞や遺伝子を修復したり、そして解毒・排泄にも関わります。つまり、水素と酵素は家を建てるために必要な“大工さん”と同じ“身体を作るために必要な生きて働く機能”です。水素の力と酵素の力、そして酵素をふんだんに取り入れる食事療法で病気を寄せ付けない頑強な身体をつくりましょう。
2014年6月12日 9:07 カテゴリー:書籍紹介