書籍紹介「ご老人は謎だらけ」 佐藤眞一 著
ご老人は謎だらけ
佐藤眞一 著 ISBN978-4-334-03660-7
あなたは、ご老人を見たときに「なぜ、あんなことをするなかな?」と思うことがありませんか?老人たちの行動は謎だらけです。老人たちの不可解な行動の理由を知り、心の内を理解することは、私たちの周囲にたくさんいる老人たちや自分の親たちとの関係を良好に保ち、上手につきあうための手引きとなるのではないでしょうか。そして、遠からず来る自分たちの老年期を快適に過ごすための道標となるに違いありません。
本書は、謎だらけのご老人の行動の理由を探り、高齢者の行動と心の謎を行動学によって解き明かしています。具体的な主要テーマは以下の様です。
(1)現役世代の私たちならば、あと数年の命と思えば目の前が暗くなってしまうはずなのに、老人たちはなぜ、心穏やかに暮らせるのでしょうか。
(2)老人は、体力をはじめ、様々な面で若いころよりも能力が衰えています。しかし、それを悲観する人は少なく「まだまだ、若い者には負けない」と思っているらしい人が多いのはなぜでしょうか。
(3)老人は、基本的にポジティブですが、ガクンと急激に老け込んでしまい、あれよという間に亡くなってしまうなどということも稀ではありません。いったいなぜ、急激に弱ってしまうことがあるのでしょうか。
(4)年齢を重ねれば分別もつき、知恵も深くなり、謙虚になるというのが昔からの老人のイメージです。しかし、現実には些細なことでキレたり、地位に固執したり、他人に迷惑を掛けても平気な老人がいます。いったいなぜ、老人たちは老いてなお、これほどナマグサイのでしょうか。
(5)年をとれば誰だって弱るのが当たり前であり、そのために介護保険だってあるのですが、老人はなぜ、人の世話になりたくないと思うのでしょうか。
老年行動学が解き明かす超高齢社会ニッポンの必読書!
2014年5月15日 9:19 カテゴリー:書籍紹介