書籍紹介「がんばる人ほど老化する」 竹内 薫 著
がんばる人ほど老化する
竹内 薫 著 ISBN978-4-53216813-1
サイエンス作家という職業柄、著者は、いろいろな専門家に取材したり、彼らとマスメディアでご一緒したりする機会が多い。そこで、これまで出会った多数の専門家のなかから本書では、以下の4人の賢者に白羽の矢を立て、現代日本人が抱える「ストレス」とどう付き合えばいいのか、教えを乞うことにした。
(1)村上和雄先生…自然な笑いが病を跳ね返す
人間は根源的に“笑っていたい”生き物。何事もネガティブに捉えるのではなく、明るい気持ちで行動することが大事。そして、ストレスに負けそうになったら、思い切って環境を変えてみる。
(2)堀江重郎先生…男性ホルモンが老化を防ぐ
男性ホルモン値が下がると糖尿病や高血圧、男性更年期障害などの病気になりやすく、逆に高いと健康で長生き。特にテストステロンには、老化の原因である「酸化ストレス」を防ぐ働きがあり、エクササイズや趣味に熱中すると、その値は上がる。
(3)生田 哲 先生…慢性ストレスを運動で分断する
ストレス状態が慢性化するとコルチゾールが分泌過多となり、脳の神経細胞を破壊し、うつ病やアルツハイマーの原因になるおそれがある。従って、ストレスを持続させず、分断させる必要があり、その方策としてウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動が有効である。
(4)名越康文先生…怒りとの上手な付き合い方
ストレスやネガティブな感情に打ち勝つには、気分転換(現実逃避)が一番で、深呼吸や瞑想、バカンスで“何も考えない”時間を作る。そして「最終的に帳尻が合えばいいや」くらいの余裕を持とう。
まずは、4賢者の真似から始めて、じっくりと、あなたのストレス解消法を編み出して欲しい。いま、すぐにできるストレス解消法を実践しよう!!
2014年4月17日 8:58 カテゴリー:書籍紹介