書籍紹介「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった」本間良子 著 本間龍介 監修
しつこい疲れは副腎疲労が原因だった
本間良子 著 本間龍介 監修 ISBN978-4-396-31627-3
ストレスに対処して体を守る役割がある副腎は、さまざまな要因から生じるストレスに晒され続けています。「ストレスの腺」と呼ばれる副腎は、それらのストレスに体が対処できるようにホルモンを分泌しながら、生命活動を維持しています。副腎が適切に機能していれば微量ですがバランスの取れた副腎ホルモンを分泌します。しかし、日常的にストレスが多すぎると副腎がだんだん疲弊して、機能が低下します。その結果として、副腎ホルモンの中でも「コルチゾール」というストレスに対処するホルモンが適量分泌できなくなり、その状態を副腎疲労と呼びます。
症状の程度の差はあれ、副腎疲労を患うと、ほとんどの人につきまとうのが、慢性的な疲労感です。最近よく聞く新しい病気として「慢性疲労症候群」がありますが、副腎疲労と同一ではありませんが、重なることの多い病気です。患者さんは多くの場合、コルチゾールの値が低下しており症状や発症のきかっけなどにも類似点がみられます。ハンス・セリエ博士の「ストレス学説」と副腎疲労の関係は次のように整理できます。
第1段階:警告期
ストレスが軽く、あまりストレスを受けていると自覚していない時期で、寝つきが悪くなったり、疲れやすくなるなどの症状が現われる。
第2段階:抵抗期
ストレスに負けないように副腎が抵抗している時期で、コルチゾールが多量に分泌され感情の起伏が激しくなったり、血圧や血糖値が上下する。
第3段階:疲憊期
疲れがピークに達してストレス関連疾患が生じる時期で長くなると、体のエネルギーが消耗し、体が衰弱し、うつ症状が現れる。
本書で著者が最も伝えたいことは、副腎疲労は自分で治せるという事実です。まず、生活習慣を見直し、日常の習慣を1つずつ改善し、同時に食べ物や飲み物を副腎が喜ぶものに変える。
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2014年3月13日 9:18 カテゴリー:書籍紹介