書籍紹介「まちがいだらけのサプリ選び」 金沢和樹 著
まちがいだらけのサプリ選び
金沢和樹 著 ISBN978-4-575-30371-1
長生きしたい。
病気で苦しみたくない。
周囲に迷惑をかけたくない。
そして、健康なからだのまま人生を楽しみたい。
これは万人の願いでしょう。その手助けをしてくれるものとして現在、多種多様なサプリメントが売り出され、さまざまな謳い文句で私たちを惹きつけています。
栄養化学を専門とする科学者は食べ物から生命を理解しようとしています。たべものにはエネルギーになる栄養素の糖質、脂質、タンパク質が含まれ、人はこれを体の中で消化し、分解することで生命を維持しています。
ところが食べ物にはエネルギーにならない、生命に必要とは思えない成分も入っています。実はサプリメントは基本的に、この「不要なもの」を食物から化学的に取り出したものです。この不要と思えるものは、私たちの体内にあるときは体のタンパク質などの成分にいろいろ作用します。生命はそれが悪い作用をおこさないうちにできるだけ早く排泄するのですが、何かしらの一時的な作用ははっきりとおきます。
サプリメントの「効果」はこうした「作用」によるものです。ただ、その作用がよいか悪いかは、これは人が勝手に言っていることにすぎません。これを解明するのが栄養化学という学問です。「健康によい作用だった」というのは、副次的な研究成果で学問本来の狙いは、その成分が生命維持にどのような影響を与え、生命のはたらきをどのように調整しているかをあきらかにすることです。そして、生命に対する働きが完全に解明されてはじめて、その成分が健康によい効果をもっていると主張できます。
本書では、生命を栄養化学の側面からわかりやすく解説しつつ、サプリメントの「ほんとうに効く」「効かない」を解説しています。きれいに健康でいたい人のサプリメントの新・常識が満載され、読めばすぐ効きます!!
2013年8月29日 9:28 カテゴリー:書籍紹介