書籍紹介「医学不要論」 内海 聡 著
医学不要論
内海 聡 著 ISBN978-4-88320-585-1
医学問題について書かれた書物は、日本中に多数あると思う。本文中でも、いろんな方の書物から著者が賛同できるいくつかの文言を引用している。しかし、それらでさえも「医学が不要である」という見地に立って書かれているものはほとんどない。しかも、それが現役の若い医師が書くということは、どれだけの批判を浴びるか想像に難しくない。この本に書かれている内容は部分的には多くの医師やセラピストや、その他の医療関係者にとってよく知られている事実であるはずだ。しかし、この本ではそれらの話を体系化したことと、健康保険そのものの問題を取りあげたこと、さらに医学の成立そのものに焦点を当てていることに意味がある。何よりここまで医学を否定的に描き出した本を、まがりなりにも医師である著者が書いたことに意味がある。
本書の内容の多くは海外からの情報をもとにしている。これらは注意深くインターネット上を探せば得られるものである。本書でも書ききれない無数の情報が世界に散らばっているが本書を理解してしまえば、この本を読む読者には事足りる問題である。
注意していただきたいことがある。この本には、世の中でいう「陰謀論」めいたことが書かれている。“ある人”は、それを否定しようと躍起であるが、その“ある人”とはいったい誰であるかに気づいていただきたい。それは医学に疑問を持ち、自ら調べようとした人にしか分からない。この世の、すべてが洗脳に近い状態にあることを、ほとんどの人は理解することができない。その意味において、本書の目的とは、あなたの医学洗脳を徹底的に破壊することであると著者は力説する。
現役医師が全く不要な9割の医療と、イガクムラの詐術を確信したが故に医学を見限った。
本書を読んで、あなたが支持するのは医学?それとも著者?
2013年8月22日 8:54 カテゴリー:書籍紹介