書籍紹介 「好き嫌い健康法」 石原結實 著
好き嫌い健康法
石原結實 著 ISBN978-4-06-215462-8
象もキリンもライオンも世の中の動物は、全て偏食なのである。それぞれの動物の「本能」が自分の一番好きなもの、一番旨いと感じるものを食べるようにしている。「嫌いなものを無理して食べて、好きなものを食べたくても食べない」などという、そんな変な動物はこの地球上に人間以外存在しない。
「本能」とは地球上に原始生命が誕生して以来その生命を守り、生命を継いでいくために、30億年にわたり生命体が堅持してきた能力のことである。「食べること=食欲」「病気やケガから身を守ること=免疫力」「次代に生命を継ぐこと=性欲」など、生命にとって根源的な作業がこの本能によって営まれている。「本能は欲する」もっと簡単にいうと「好きなこと」「やって気分のよいこと」をすることが、生命を守り、健康を増進し、病気を防ぐために一番大切だといえる。
「自律神経」は人間の意思に関係なく内臓などを動かし、統制している末梢神経で、生きていくために「本能」が動かしている神経である。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、つらいこと、嫌なこと、大変なこと、危険なことが身辺に起こると、交感神経が優位になって、これが長く続くと免疫力が落ちて心身の病気が発生する。
一方、楽しいこと、嬉しいこと、好きなこと、心地よいこと、おいしいものを食べることなどに対しては、副交感神経が優位になって、健康を増し、病気を治す。よって、健康であるためには、「嫌いなものは食べずに好きなものだけ食べる」「なるべく嫌いなことはやらずに、好きなこと、気分のよいことだけをやる」べきである。
本書では、「本能的に好きな食べ物や、嫌いな食べ物があるのは、体質が違うからである」「涙、声、汗、熱、大・小便など出すと気分がよくなるものは、どんどん出すことこそ健康につながる」といったことを、「125歳まで元気に生きる25の法則」として自律神経のメカニズムや漢方の陰陽論をもとに説明されています。
2012年8月23日 8:16 カテゴリー:書籍紹介