書籍紹介 「人の健康は腸内細菌で決まる」 光岡知足 著
人の健康は腸内細菌で決まる
光岡知足 ISBN 978-4-7741-4576-1
腸が元気であることは、体全体が健康である証拠ですが、そのカギを握っているのがビフィズス菌などの善玉菌です。腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らすために最も大事なのが毎日の食事内容。何をどのくらい食べるかによって腸内フローラは良い方向にも悪い方向にも変化します。善玉菌(ビフィズス菌)を増やす食事と逆に悪玉菌(大腸菌、ウェルシュ菌など)を増やしてしまう食事があることも長年の腸内フローラ研究により徐々に明らかになっています。
一方、研究者の立場からすると科学的に正しい知識が十分に広まっているとは言えないのが現状です。例えば、ヨーグルトが体にいい理由。従来の理論ではプロバイオティクスの発想にもとづき「生きた菌」が腸内で増殖し、腸内フローラのバランスが整うと考える。しかし、光岡理論はバイオジェニックスの発想にもとづき、「生きた菌」「死んだ菌」に関係なく菌体成分が腸管免疫を刺激し、腸内フローラのバランスを整え、さらに生体ホメオスタシスを整え、全身の機能性を高めると考える。
本書は、このようなメカニズムをひも解くことで、腸の健康のみならず、生体そのものを活性化させ、健康長寿をもたらすための生き方や食べ方を指南する決定版です。
2012年7月26日 8:10 カテゴリー:書籍紹介