書籍紹介「一生太らない体の作り方」 石井直方 著
一生太らない体の作り方
石井直方
ISBN 978-4-7678-0513-9
30歳を過ぎたころから、毎年1%ずつ筋肉は減っていきます。この筋肉が減ることで、代謝が落ち、脂肪が落ちにくくなります。代謝、すなわち、人間が消費するエネルギーで最も大きな割合を占めているのが基礎代謝で、その割合は消費エネルギー全体の60%~75%です。運動などの活動によって消費されるエネルギーは20%~30%程度に過ぎません。そして、その基礎代謝の6割は筋肉による熱生産のためのエネルギー消費にあてられますので、基礎代謝は筋肉量に比例することになります。なお、残りは肝臓や腎臓が2割、褐色細胞と呼ばれる脂肪細胞が2割です。従って、エネルギー消費の最低60%が基礎代謝ですので「エネルギー消費の約40%が筋肉による」ことになり、ダイエットの基本は筋肉を増やすことです。
一方、食事制限によるダイエットは思惑通りに脂肪を落とすことができても、同時に筋肉も落ち結果的に基礎代謝が減ることになります。しかもリバウンドで体重が戻ると、その殆どは脂肪になり、おすすめできるダイエット法ではありません。確かに有酸素運動のエネルギー源は脂肪と糖質が1対1で無酸素運動の筋トレのエネルギー源は100%糖質になりますので筋トレでは脂肪は使われません。しかし、エネルギーの最大消費者である筋肉を増やすのみならず、脂肪を燃焼する前提となる分解を推進します。従って、筋トレの後に有酸素運動をやると分解された脂肪が燃焼しますので、効果的にダイエットできます。
以上のような論拠にもとづき著者は健康のために、効率よく筋肉をつけて一生太らない体をつくり、老化を予防しようと主張します。
2012年6月21日 10:31 カテゴリー:書籍紹介