書籍紹介 「インフルエンザワクチンは打たないで」母里啓子 著
インフルエンザワクチンは打たないで
ISBN978-4-575-29999-1
母里啓子
元国立公衆衛生院免疫学感染室長の著者はウィルス学を学んだ者の常識として「副作用はあっても効き目がない」からインフルエンザ・ワクチンは不要であると主張する。インフルエンザ・ワクチンは、太平洋戦争後、日本に駐留していた米軍の奨めで製造され、最初は鉄道員や郵便局員などの公共性の高い仕事の人に優先して接種された。
ところが、一向にインフルエンザの流行はなくならず、「非力なワクチンだから個人に打っても効果がない」ということになり「ならば、小学生・中学生に集団接種することで流行を阻止しよう」という方針(学童防波堤論)の下、1962年には3歳~15歳までの子供への接種が義務化された。ところが、接種率を上げてもインフルエンザは日本中で毎年流行し、学級閉鎖がよく行われ問題視された。
そして、1979年に群馬県前橋市の一人の子供がワクチン接種後に痙攣を起こした事を機に前橋市医師会は集団接種を取り止め、更に1992年~94年にかけてワクチンによる副作用の訴訟で国が過失責任を認め、ついに1994年に小中学生への集団接種は中止された。
ところが、90年代半ばから厚生省は高齢化を対症にその後乳幼児を対象にワクチンの接種を奨め今日に至ってます。しかし、ワクチンはウィルスの変異のスピードや不活性化のコンポーネントタイプなどの理由で不完全免疫力しかつかず、更にワクチンが生物由来であることによるアレルギー反応や、ギランバレー症候群、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)など副作用の発生の危険があります。従って、著者はインフルエンザ・ワクチンの接種は速やかに休止すべきであると強力に主張しています。
2012年5月31日 11:08 カテゴリー:書籍紹介