書籍紹介 「不老革命」 吉川敏一 著
不老革命
ISBN 4-02-330356-9
吉川敏一
人間というのは勝手なもので、肌のシミ、シワ、たるみとか、疲れやすくなったとか、やる気や根気がなくなったなどの衰え~はっきり言えば「老い」の兆候に気づくまでは「若さ」を維持するために大切な食生活や運動、睡眠といったところも気にもとめずに、「自分は若い。このままでも大丈夫だろう」となんの根拠もなく思い込んでいます。
実は細胞たちがいつまでも正常に活動し続けてくれれば私たちは「老いる」ことはありません。けれども、細胞を傷つけてその活動を邪魔する、あるいは細胞自体を殺してしまう犯人が、私たちの体の中には存在しています。それは「フリーラジカル」という名の危険な性質をもつ「原子」や「分子」です。体の中の至る所でガスのような状態で発生して、細胞を内側からも外側からも攻撃し続け細胞を侵し、体を衰えさせてしまいます。
「フリーラジカル」は人が生きている限り体内に発生し続けテレビや雑誌などでよく目にする「活性酸素」もこの仲間です。本書が提案するのは、この「フリーラジカル」を消し去るためのあらゆる方策です。そして、その中心となるのが「フリーラジカル」と戦う唯一の武器である「抗酸化物質」を体に採り込むことです。
これまでの医学は、「病気を治す」ことだけに主眼が置かれ、現在行われている「予防医学」もその延長線上にあります。本書が提案するアンチエイジング医学は「早期発見・早期治療では遅すぎる」との考えが前提となり、「細胞の老化」という病気になる元凶を、体の中から極力なくしてしまうべきという発想をしています。「フリーラジカル」研究の世界的な権威が語る不老のための必携情報です。
2012年5月24日 10:50 カテゴリー:書籍紹介