書籍紹介「予測脳」カリン・イエンセン 著・中村冬美 訳

「予測脳」
カリン・イエンセン 著・中村冬美 訳 ISBN978-4-296-00148-4

重い病気や激しい痛みを抱えた経験のある人は、「やがて治る」という希望がどれほど大きな力になるかを知っている。「治る」という希望は、理屈を超えたところで私たちの身体に作用する。本著では、希望や期待が実際に私たちの身体にどんな影響を与え、プラセボ効果につながるかをさまざまな角度から考察しています。
1.手術成功への期待(2009年NEJM、メイヨー・クリニック)
骨粗しょう症で脊髄を圧迫骨折した患者131人を対象とした手術で、半数は本物の手術(骨セメント)、残りの半数は具体的な治療せず、身体を切ってすぐに縫合(プラセボ手術)を受けた。結果は、本物の手術もプラセボも改善効果は同等であった。
この研究での注目点は以下の通り
(1)比較的よく行われる手術にはプラセボ手術を超える効果は少ない。
(2)症状が改善した要因は手術以外の別(ex.手術への期待、医師との信頼関係)のことにあるよう。

2.治療の効果は3段式ロケット
すべての治療の効果は、薬の有効成分、プラセボ効果および自然経過によるトータルである。
(1)「本物の治療かプラセボか」と考えるのではなく、有効な成分とプラセボとの相乗効果をいかに生み出すかがポイント。
(2)精神・神経疾患など症状の大部分が脳のプロセスによって大きな影響を受ける病気はプラセボが効く可能性はある。
(3)しかし、プラセボで、深刻な病気を治すことも、病気の根本的な原因に影響を及ぼすことはできない。
なお、本書では、アスリートが高いパフォーマンスを発揮するために行うゲン担ぎの儀式を通じて、期待が本人にどんな影響を与えるかも取り上げています。

運動も薬もサプリメントも「効く」と信じるほうが断然お得!!

2024年2月1日 9:06  カテゴリー:書籍紹介

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