書籍紹介「小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て」高橋孝雄 著

「小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て」
高橋孝雄 著 ISBN978ー4ー8387ー7516-3

小児科医になって最初に教えられたことは「子どもの病気を治したければ、一緒におかあさんを治しなさい」ということでした。四六時中、子どもと一緒にすごし、手厚い"医療"を施しているのは実はおかあさんたちです。そんなあたりまえのことを実感するまでに、著者は20年以上を費やしました。
おかあさんやおとうさんたちにできることは、たったひとつ。生まれてきてくれたわが子の底力(遺伝子)を信じて、成長していく姿を楽しみに見守ること。たったそれだけでいいのです。
1.子どもの個性、能力は親から受け継いでいる
子どもの個性、能力や才能は、おとうさんとおかあさんから受け継いだ遺伝子によって約束され守られています。ほかの子や標準値と比べて一喜一憂せず、お子さんの未来を信じて見守りましょう。
2.悩める子育て、いったいどうすればいい?
子どもの人生をよりよくするには、持って生まれた才能や個性をそのまま花開かせてあげればいいだけ。情報に振り回されるのは無意味です。
3.親が心がけたい子育てにいちばんたいせつなこと
勉強ができる、運動ができる。それも立派なことでしょう。でもなによりも大事なのは、誰かの気持ちに寄り添える「共感力」、あらゆるシーンで自分のことを自分で決める「意思決定力」。さらに、生まれてきてよかった、自分はじぶんでいい、と感じる「自己肯定感」の3つです。これを身につけられるようにするのが親の努めです。
4.病児とのかけがいのない出会いが教えてくれたこと
小児科医になってとして、多くの病児に巡りあって、子ども自身が本来持つ力と環境の力を思い知らされたこともたびたびです。環境はおそろしい、されど、遺伝子は強しと、身震いする思いです。

小児科40年間の経験にもとづく納得の子育て論!!
親の役割は見守るだけ。

2023年10月5日 9:01  カテゴリー:書籍紹介

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