書籍紹介「ウィルス学者の責任」② 宮沢孝幸 著
書籍紹介「ウィルス学者の責任」②
宮沢孝幸 著 ISBN978-4-569ー85158-7
前回に続き、今回はmRNAコロナワクチン(ファイザーとモデルナ)を取り扱います。
1.呼吸器感染症のワクチンは、肺が外気と接し、さらに肺胞の表面積は非常に広いため、ウィルス感染をブロックするのは困難です。
2.ADE(抗体依存性感染増強)が生じる可能性が否定できません。
非中和抗体がウィルスに結合すると、
(1)それを食べるマクロファージや樹状細胞のFc受容体を介して、ウィルスが細胞に入り、分解されずに増加する事があります。
(2)そこに、ウィルスに穴を開けて破壊する補体がやってきて、それが細胞を攻撃する事があります。
(3)細胞内にシグナルが入り、サイトカインが作られ、それらが悪さをする事があります。
3.ワクチンはRNAの設計図を脂質二重膜に閉じ込めているため、体内のどの細胞にも入り込めます。
4.そこで、ワクチン既接種者や既感染者はワクチンを取り込んだ細胞が感染細胞と誤認されて免疫細胞に攻撃される事があります。
5.ワクチン接種後に亡くなった方の中で、心臓・血管が死因になっているケースが増加しているのは4との関連性は否定できません。
6.基礎疾患がある高齢者はともかくも、それ以外、特に子供への接種は絶対にやめるべきです(神経細胞のミエリン鞘へのダメージ)。
7.妊婦へのワクチン接種の問題
(1)推奨の根拠となった海外の論文(2021年6月)の結論は既に撤回されています。
(2)母子はエクソソーム(細胞外小胞)によって情報を交換していますが、似た構造のワクチンは血中にも流れており、胎盤がそれを積極的に取り込む可能性があります。
(3)赤ちゃんは生まれると、母親からIgG抗体でウィルスはブロックされますが、数ヶ月後にはIgG抗体はなくなり、自分で抗体をつくります。
(4)そこで、生まれる前からスパイクタンパク質が胎児の血中にあると、生後、ウィルスに対応できなくなっている事も考えられます。
(5)そもそも、妊婦は本人および周囲も警戒して、慎重に行動しますので、感染する可能性は一般の人よりも低いと考えられます。
(6)以上の状況にもかかわらず、多くの産婦人科医が妊婦にワクチンを推奨するのは不思議で仕方ありません。
8.ワクチンは、抗体のみならず細胞性免疫の増強効果もありますが、ウィルスの内側と外側にあるスパイクタンパク質に対するものに限られます。
9.一方、コロナに自然感染するとスパイクタンパク質、外側のMタンパク質、Eタンパク質、内側のNタンパク質や非構造タンパク質に対しても細胞性免疫が働きます。
【結論】
mRNAワクチンの効果に関して、現時点で評価するのはまだ早い。今後、どの様な影響が出てくるか見極めなければならず、最終的にワクチンが逆効果だったという事もあり得ます。
2022年5月26日 8:31 カテゴリー:書籍紹介