書籍紹介「ウィルス学者の責任」① 宮沢孝幸 著 

書籍紹介「ウィルス学者の責任」①
宮沢孝幸 著 ISBN978-4-569ー85158-7

著者はウィルス学者として、世に伝えるべき事を伝えようと、SNSやメディアで新型コロナウイルス量を減らす「100分の1作戦」を訴え続けています。しかし、その訴えが各方面に十分に届いてはいません。失望する事もありましたが、それでも、予算の多くを国家の税金に負っている大学(京都大学准教授)で働いている以上、声をあげる事をやめてはいけないと考えています。

本書では「コロナ禍」と「ワクチン」についての現時点での総括を行っています。今回は「コロナ禍」を取り扱い「ワクチン」は引き続き、次回で取り扱います。

1.インフルエンザウィルスより感染力は弱くかつ、若い人たちは感染しても多くの場合、症状が軽い事はデータにより明白です。

2.細胞内には感染を阻止する物質があり、細胞に感染するためには、一定以上のウィルス粒子が侵入する必要があります。

3.また、すべてのウィルス粒子が感染力を有しているわけではありません。

4.一つの細胞に感染するだけの量が感染門戸(目・鼻・口)に付着しても、個体は感染しません。

5.つまり、何百、何千の細胞に感染するだけのウィルス量に曝露されない限り、個体は感染しない事が多い。

6.従って、PCR検査でもウィルス量が少なければ、他人に感染させる事はありません(ウィルス学の常識)。

7.ウィルス量を「100分の1」くらいに減らすには、手洗い、マスク、換気の3つの実行で充分です。

8.手洗いは水だけで15秒も洗えばよく、病院内の感染対策のように「石けんで30秒」も洗う必要はありません。

9.マスクをしていれば、ソーシャルディスタンスは不要で、密集して大声で話さない限り、感染は防止できます。

10.なお、ヒトにウィルスを吸わせる実験などできませんので、感染についてのエビデンスは出せません。しかし、ウィルス学の今までの蓄積で充分対応はできます。

11.人流の規制は、あらゆる手を尽くした後の最後の手段と考えます。

2022年5月19日 8:51  カテゴリー:書籍紹介

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