書籍紹介「時間栄養学入門」柴田重信 著

書籍紹介「時間栄養学入門」
柴田重信 著 ISBN978-4-06-523875-2

実は、食べる、運動する、休む、といった身体活動が、体の中でどの様な変化につながるのかという事は、時間によって差がある事がわかってきました。つまり、体内の時計遺伝子の働きが複雑に絡み合い、同じ物を食べても、同じ運動をしても時間帯によって体に及ぼす変化が違ってくる事がわかってきたのです。例えば

(1)タンパク質が豊富な朝食を摂っておくと、夜良く眠れる
トリプトファンの多く含む豆腐や納豆、乳製品、バナナや卵を朝食に摂るとメラトニンが夜に増加し睡眠を引き起こす。

(2)間食は摂った方がいい
間食を摂って血糖値をある程度上げると、遊離脂肪酸が出ず、インスリンが効いて高血糖になる事が免れます。

(3)運動効果は朝夕で変わる
運動に反応して増えるカテコラミンの量は、朝方と比較すると夕方の方が多くなる。

(4)筋肉は、食前より食後の運動の方がつきやすい
摂取したタンパク質やアミノ酸が、その後の運動での負荷により効率的に筋肉の肥大を起こす。

(5)朝食前に有酸素運動をするとメンタルも整う
一定のリズムで体の筋肉を動かす有酸素運動をするとセロトニンが活性化し、脳内のセロトニンの量が増加する事で、心が落ち着いて爽やかな気分になり、覚醒度も高まります。

(6)納豆は、朝食と夕食で働き方が違う
朝食の納豆は、タンパク質不足を改善し、サルコペニアの予防になり、夕食では、納豆に含まれるビタミンKが夜の骨の合成に役立ちます。

食べる時刻、運動する時刻を変える、という健康法があった!
体内時計が左右する肥満、老化、生活習慣病

2022年4月21日 8:43  カテゴリー:書籍紹介

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