書籍紹介「新型コロナワクチン本当の『真実』」宮坂昌之 著
新型コロナワクチン本当の「真実」
宮坂昌之 著 ISBN978-4-06-525679ー4
本書は、免疫学の第一人者である著者が、新型コロナウィルスとワクチンに関する最新の科学的知見を分析して、一般の方々にぜひ知っていただきたい情報をまとめたものです。ワクチン接種の是非が最大の関心事と思われますので、本コーナーでは「嫌ワクチン本」などの誤解についてのみご紹介する事に致します。
1.感染を防ぐには上気道の粘膜上皮に「IgA抗体」の存在が不可欠ですが、「注射タイプ」のワクチンでは、作られるのは「IgG抗体」であり、血中を循環しても粘膜上皮に現れない。
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今のmRNAワクチンは接種後に血中にIgG、IgAの両方の抗体が現れ、その一部は粘膜面へ移行するのでウィルス防御の役割を果たす。
2.遺伝子ワクチンではウィルス遺伝子の一部がどの細胞に入るかわからず、特定の細胞にウィルス遺伝子が導入され発現すると、その細胞は異物と見なされ免疫細胞に攻撃され、自己免疫疾患が起こりかねない。
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mRNAワクチンは、注射局所の細胞にmRNAが入らず、ワクチンそのものがリンパ管を介して主に所属リンパ節に運ばれ、そこに存在する樹状細胞に取り込まれ、細胞内でスパイクタンパク質が作られる。その後、スパイクタンパク質が分解され、それが樹状細胞表面で抗原として提示され、一連の免疫反応が開始される。さらに、樹状細胞もその内で発現するmRNAの寿命も数日以内なので、スパイクタンパク質がT細胞やB細胞を刺激し続ける事はありません。
3.mRNAの運び役の脂質がアジュバント(免疫増強物質)として働く事でワクチン接種後に強い副作用が発現する。
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運び役の脂質は①mRNAの安定性の向上 ②リンパ管に入りやすい ③樹状細胞に取り込まれやすい など予想を超える働きで、非常に好ましい形の免疫反応を起こす。
コロナワクチン解説書の「決定版」がついに登場!!
2021年9月2日 9:01 カテゴリー:書籍紹介