書籍紹介「からだと病気のしくみ講義」 仲野 徹 著
からだと病気のしくみ講義
仲野 徹 著 ISBN978-4-14-407251-2
大きく進歩した分、医療はとても複雑になり、当然、医師に求められる専門性は高く、病院の診療科の種類もずいぶん増えました。昔は内科だけだったのが、今では血液内科とか呼吸器内科とかに分かれていて病院で「どこに行ったらええねん!」と思われることもあるかもしれません。ある意味ではややこしくなってしまったのですが、その現代医療の恩恵をきちんとうけて、健康で長生きするためには、これまで以上に自分の体の事を理解しておく必要があります。かつては、お医者さんに「ああしなさい」「こうしなさい」と言われる事を聞いていればよかったのですが、最近では患者さん自身が治療法を選択することになっています。
だから、ある種の自己防衛として「最低限の体の仕組みは知っておいた方がええんちゃいますか?」というのが本書の趣旨です。そして、いくつかのありふれた病気(花粉症、動脈硬化症、高血圧、肺炎など)については、どのようにした発症するのかを説明してあります。体がどのように成り立っているか、基本的なことがわからなければ、病気の理解には至りません。
本書では、不思議ですごい体の中の4つのシステム、血液系、循環器系、呼吸器系、消化器系について紹介しています。なお、同じ目的の機能を連携しておこなう器官を、まとめて「○○系」と呼びます。
私たちの体の隅々まで酸素や栄養分を運搬し、二酸化炭素や老廃物を回収してくれる血液は「血液系」で、それを滞りなく動かすのは「循環器系」です。そして、抹消へと運ばれる酸素は「呼吸器系」で取り込まれ、栄養は「消化器系」が消化して吸収し、血液系、循環器系を通じて運ばれていきます。
病気の前に知りたい4つのシステム!!
サラッと読めて笑って学べるいま大注目の病理学教授による超・入門書。
2021年1月21日 9:13 カテゴリー:書籍紹介