書籍紹介「がん・部位別治療事典」近藤 誠 著
がん・部位別治療事典
近藤 誠 著 ISBN978-4-06-519181-1
日本のがん治療の重大な欠陥。それは、固形がん(かたまりを作るがん)治療分野の医師たちの多くが、患者さんに接する態度が極めて悪いことです。もちろん、各病院には人格の優れた医師もいます。が、それは医師なのだから当然のことです。
固形がんの分野では「抗がん剤では治らない」「副作用がきつくて死ぬこともある」という情報が一般に共有されてきている。おまけに手術も、「放置した方がマシではないか」と言われる状況なので、医師たちは普段から内心、穏やかでない。それで患者さんから治療に対する拒絶感を示されると、我を忘れて激昂するのでしょう。
一方、血液がんの分野では、患者さんたちは「治る可能性がある」からと、医師の提案に従う人が多く、それで医師たちの振舞は鷹揚なものになっているようです。
がんになった時のポイントは、患者さんやご家族か選択したいのは「延命効果があり」「生活の質(QOL)」を落とさずに生きられる道です。患者さんたちが不満に思い、担当医とトラブルが生じるのは「標準治療」に原因があります。そして、がんの部位別に「診療ガイドライン」が刊行されています。しかし、標準治療には例えば、次のような問題点があります。
(1)臓器の全部または一部が摘出されてしまい、後遺症がすごい。
(2)抗がん剤は、正式に「毒薬」指定をうけた猛毒で、副作用で死ぬこともある。
また、現行のガイドラインもその内容の信頼性に問題があります。
そこで、以上の状況下で、本書はがんの発生部位別に国内で行われている治療法をざっと紹介し、その後に著者が適切と考える治療法や対処法が示されています。
医者が勧める「標準治療」で死なないために!!
2021年1月7日 9:13 カテゴリー:書籍紹介