書籍紹介「難病治療はなぜ成功しないのか?」藤田 亭 著
難病治療はなぜ成功しないのか?
藤田 亭 著 ISBN978-4-344-92167-2
本書における「難病」とは、医師が治療に難渋する病気で、厚生労働省で医療費助成の対象になっている難病とは定義が違います。
具体的には、がん、糖尿病、膠原病等の自己免疫疾患、線維筋痛症、慢性疲労症候群等の病気です。町なかの診療所の開業医である著者は、すべての難病の治療を完璧に行うことはできず、大学病院で治療したほうが良いと紹介状を書くこともあります。
ただ、大学病院をはじめとする大病院の一般的な治療では、生活習慣の改善が軽視され、たとえば、食事療法は管理栄養士に丸投げにするという医師が多いようです。実は、病気の治療には食事療法は欠かせません。まさしく、医食同源です。生活習慣を改善せずに、薬の投与だけで行おうとするのは、放漫極まりないと言われても仕方がありません。
また、がんなどの病名告知などで、強いストレスを訴えても、副腎のケアはなされません。米国のある程度資金に余裕がある病院では、どのような病気でも最初に副腎のケアをすることがルーチンになっています。日本の大病院では、そのような知識と認識をもっている医師は非常に少なく、具体的な対策の話しはなく、当然、その前の腸の炎症対策についての説明もありません。特に腸に炎症が慢性的に起きていると、副腎が疲れて、副腎皮質ステロイドホルモンを出さなくなり、その上に難病の告知などで炎症は一層悪化します。
このような状態では、疲労感、睡眠障害、気分の低下、ホルモンの異常症状が出ます。一方、著者は、初診時に副腎皮質のチェック、食事療法と睡眠のとり方、また高血圧や腎臓病がある人には、塩分制限の仕方についての資料を渡します。新しい医療ニュースに基づく、生活習慣の改善や、それを基礎とするAWG(段階的波動発生装置)、活性水素吸引といった最先端の医療機器とサプリメントを用いた診療の工夫や提案を行っています。
大病院から見捨てられた患者の救済に20年間取り組んできた「下町の名医」が伝授!患者自身の力で難病に打ち勝つ知恵。
2020年3月19日 8:48 カテゴリー:書籍紹介