書籍紹介「子どもの免疫力を高める方法」 藤田紘一郎 著
子どもの免疫力を高める方法
藤田紘一郎 著 ISBN978-4-8454-5070-1
アレルギーとは、免疫力が増強したために過剰に反応して起きるものである、と思っている人もいると思うが、これは間違いである。アレルギー反応とは、寄生虫や細菌、ウィルスなどの微生物たちとつきあわなくなった人の免疫力が低下し、微生物たちの代わりにダニの死骸やスギなどの花粉に反応している状態だということなのだ。
従って、どうしたら日本の子どもたちがアトピーなどのアレルギー性疾患にかからないようになるか、その答えは簡単にわかるだろう。外で泥んこ遊びなどして、微生物とつきあうようにしよう。細菌などとつきあうことによって自然に免疫力はついてくる。そして、穀類、豆類、野菜、海藻などの食物を中心にバランスのよい食事をしよう。これらの食物を食べると、腸内細菌の「エサ」になる。これらの食物をたべると、腸内細菌の数や種類が増えて、免疫力が増強することができる。
一方、防腐剤や抗菌剤が入ったインスタント食品やコンビニ食、ファストフードなどの食品はなるべくとらないようにしましょう。
また、人間の皮膚には皮膚常在菌という病原菌を寄せ付けない細菌のバリアがあるが、体を洗うと、しばらくの間、ほとんどなくなってしまう。つまり、人間の体は洗いすぎると水分と皮脂、皮膚常在菌を失い、カサカサなドライスキンになってしまう。デリケートな子どもの皮膚はもっとたやすく荒れてしまう。ドライスキンになると皮膚が過敏になり、ほこりや紫外線、汗などの弱い刺激でも湿疹や炎症の引き金となってしまうから気をつけたい。
とにかく、生まれもった貴重な能力を曇らせないためにも自然に出よう。そして「生きる力」を身につけよう。
ゼロ歳から自然治療力を上げる遊び・食事・習慣!!
2018年11月1日 8:44 カテゴリー:書籍紹介