書籍紹介「すべての不調は呼吸が原因」 本間生夫 著
すべての不調は呼吸が原因
本間生夫 著 ISBN978-4-344-98510-0
階段を上がると息切れする、ちょっとしたことで咳き込んでしまう、肺に十分な空気が入ってこない感じがする…。こうした呼吸の乱れを年齢のせいと放置してはいけない。呼吸は1日2万回。呼吸が悪いと、心身のすべての活動が制限されてしまいます。何しろ空気が十分に入ってこないのです。空気が入ってこないとエネルギーも十分に生み出せなくなって代謝が落ち込み、各臓器の働きが低下したり、疲れやすくなったり、体を動かす力が落ちたりするようになります。
また、呼吸は自律神経と連動しているので、呼吸が悪いと自律神経機能が乱れ、様々な体調不良や病気に見舞われるようになります。それに、呼吸は私たちの感情をも左右しているため、呼吸が悪いと不安やイライラなどのマイナス感情をつのらせやすくなります。
このように、日々の心身の不調は悪い呼吸から生み出されていると言っても過言ではありません。
呼吸の衰えや老化の大きな原因は「呼吸筋の老朽化」と「肺の老朽化」です。そして、呼吸機能が低下すると、だんだんと「機能的残気量」が増えてきます。機能的残気量とは、安静状態でいつも通りの呼吸をしている時に肺に残っている空気の量のことを言います。従って、機能的残気量が多いと肺の中に常に余分な空気が居座っていて「外から新たな空気を取り込むスペース」が狭まり、浅くて速い呼吸をするようになります。
なお、20種類以上もある呼吸筋の中でも特に中心的な役割を果たしているのが肋間筋と横隔膜です。さらに、両者のうちでも呼吸運動の主役として働いているのは肋間筋ですので、呼吸筋をトレーニングしていく際も、主役の肋間筋に的を絞って鍛える事になります。
本書では「呼吸の力」を鍛えて心身の不調を撃退するメソッドがわかり安く解説されています。
呼吸が変わるだけで体も変わる!!
2018年10月18日 8:50 カテゴリー:書籍紹介