書籍紹介 「老いない脳」をつくる 石浦章一 著
「老いない脳」をつくる
石浦章一 著 ISBN978-4-89831-769-3
私たちの脳は母親の胎内で形成されますので、人生の源は母親の食事から、ということになります。また、神経細胞は生後一年までにほぼその数も決まります。ということは、妊娠中の薬物摂取(タバコや酒)、ストレス、そして生後の栄養補給が脳全体の基盤を形作る大切な要素になります。
実は、つくられた神経細胞は無作為に隣に多くの神経と回路をつくりますが、それは10歳までに、大切なものだけを残して刈り込まれます。ここに学習が関わるため、10歳までの学習経験が非常に大事になります。そして、神経細胞は40歳を超えると10年で5%ずつ減っていきます。一方、私たちの神経細胞は、少ないなかからも新しく作られる部分もあります。
従って、使わなければすぐ失われますが、粘り強く努力が必要な以下の課題を行うと失われず、長く保持されることもわかっています。
(1)週2~3回以上、30分は運動をする。
(2)食生活のバランスに注意し、食べ過ぎない。
(3)ストレスをうまく受け流し、処理する。
ここまでが、もっとも大事な基本課題となります。
(4)家族、近隣の人と会話のある生活をする。
(5)好奇心をもち新たなことに挑戦する。
(6)繰り返し学習して記憶力を保つ。
(7)何らかの目標を生涯持ちつづける。
(8)目標を達成すれば自分に報酬を与える。
(9)黙読でいいから読書の習慣を維持する。
(10)意識的に段取りを考えて問題を解決する。
脳にも体にも効果がある10の生活習慣!!
2018年5月10日 8:45 カテゴリー:書籍紹介