書籍紹介 「誰でも簡単にぐっすり眠れる」 白濱龍太郎 著
誰でも簡単にぐっすり眠れる
白濱龍太郎 著 ISBN978-4-7762-0956-0
「深睡眠」が不足していると、ぐっすり眠れないだけでなく、やる気が出ない「血圧」「血糖値」「コレステロール」の値が上がりやすいなど、生活面や健康面にさまざまな影響が出ます。では「深睡眠」とは、具体的にはどんな状態を指すのでしょう。そして、深睡眠はなぜ、そこまで重要なのでしょう。
睡眠には大きく分けて「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の二つがあり、それらは、90~120分を一つのサイクルとして交互に繰り返しています。レム睡眠では、体は休んでいますが、脳(大脳皮質)は活発に動き情報整理を行っています。一方、ノンレム睡眠は、脳を休ませ、体の疲れを回復させるための睡眠で脳も体も深い休息をとっています。そして、ノンレム睡眠のなかでも、脳が最もリラックスした状態にあるのが「深睡眠」です。この深睡眠は眠りについてから30分、および2~4時間後に出現し、明け方にむけてはレム睡眠が多く現れるようになります。従って、一日の脳と体の疲労を取るためには、眠りについてから4時間以内に深睡眠を2回以上とることが大切なのです。
なお、深睡眠には「深部体温」(体の内部の体温)と「自律神経」が大きく関係しています。深部体温は朝目覚めると上昇を始め日中は高いまま推移(ピークは午後6時ころ)し、夜にかけて低くなります。そして、私たちの体には、深部体温が下がると眠くなるという仕組みが備わっています。従って、夕方のピーク時になっても体温が上がらず、夜ふとんに入る時間になっても体温が下がらないと良い睡眠はとれません。また、自律神経は交感神経と副交感神経の2種類の神経から成り立っていますが、夜を迎えるにあたり、交感神経の働きを抑制し、副交感神経を優位にすることで、深睡眠が可能となります。
そこで、著者は「ぐっすりストレッチ」を行うことで、深睡眠に導く方法(3つのステップ)を提案しています。具体的には
(ステップ1)入浴時に1分間シャワーを首の後ろにあてながら首もみストレッチで深部体温を上げる。
(ステップ2)ふとんに入る直前に1分間の腕まわしストレッチで深部体温をさらに上げる。
(ステップ3)ふとんに入ってから、1分間の足首曲げ深呼吸で、深部体温を下げる。
1日3分の「ぐっすりストレッチ」をするだけで、誰でも簡単に良質な睡眠を実現!!
2018年1月4日 8:46 カテゴリー:書籍紹介