書籍紹介 「近藤 誠の家庭の医学」 近藤 誠 著
近藤 誠の家庭の医学
近藤 誠 著 ISBN978-4-7630-1524-2
本書は、医者やクスリをできるだけ遠ざけて赤ちゃんから100歳のお年寄り、ペットまで、みんなが元気に過ごすための「家庭の医学」です。自分と家族の体をどう守るか、以下の例示のような症状に答える知恵が満載。
1.塩が足りないと病気になる
脳卒中の主犯は塩でも高血圧でもなく、栄養不足。タンパク質や脂肪をきちんと摂らないと、細胞膜の原料になるコレステロールが不足して血管がもろくなり、血圧が正常でも血管が破れて、脳卒中が起きやすい。
2.早期発見で5年生存率が延びるというトリック
病気を早く見つけるほど、遅く見つけるより発見から生存期間が長くなるのは当たり前(リード・タイム・バイアス)。しかも、延命にはつながりません。
3.本物のがんでも、すぐには死なない。切るとがんが暴れる
がん細胞が生まれて1センチ前後に育つまでに10年から20年かかります。しかも、増大するにつれ、がんの成長速度が鈍ってくることが多い。一方で、治療するとがんが勢いづいて増殖しやすい。
4.玄米菜食、断食で早死する。元気な100歳は肉食系
「長生きしたければ肉を食べるな」という人もいますが、逆に早死します。魚や卵なども含め、吸収率の高い動物性タンパク質をしっかり摂って貯肉をしましょう。
5.高血圧と糖尿病のリスクでボケやすくなる
血圧を無理に下げると脳の血流が減って脳の働きが鈍る。また、脳細胞が働くためには多量のブドウ糖(血糖)が必要なのにクスリで血糖値を下げすぎると、ボケ症状が出やすくなり、意識を失って死ぬこともある。
穏やかに長生きできる方法を40年以上、とことん考え抜いた著者の言うことに耳を傾けてみてください。
えっ、そうなの?と、ついつい言ってしまう知識が満載!!
2017年12月7日 8:52 カテゴリー:書籍紹介