書籍紹介「百歳まで歩く」 田中尚喜 著
百歳まで歩く
田中尚喜 著 ISBN 978-4-344-41045-9
筋肉は大きく①内蔵を動かす平滑筋②心臓を形成し収縮運動で心臓を動かす心筋③関節を動かす骨格筋の3種類に分けられます。このうち①の平滑筋と②の心筋は自律神経やホルモンによってコントロールされているので、意識的に動かすことはできません。自分の意思で自由に動かすことができる筋肉は③の骨格筋だけなので、通常「筋肉」や「筋力」というときには、骨格筋だけを指しています。
さて、この骨格筋である筋肉は、およそ全身に約400個もあるといわれています。筋肉の数は男女とも同じで、違うのは筋肉の太さで、おおよそ、男性は体重の約2分の1、女性は体重の約3分の1が筋肉だとされています。
通常、筋肉は性質により瞬発力のある「速筋」(白筋)と持久力がある「遅筋」(赤筋)に分けられています。速筋は、非常に素早く収縮することができる太くて大きな筋肉で疲れやすく、反対に遅筋はゆっくり収縮する小さな筋肉で、筋肉痛を起こしにくく、疲れにくい特徴があります。そして「座る、立つ、歩く」といって日常動作に必要な筋肉は、速筋よりも遅筋が中心になります。そこで、本書では中高年以降から遅筋の筋力を維持するための筋肉習慣に焦点を絞っています。具体的な内容は以下の通りです。
(1)中年以降の筋肉づくりに必要な“毎日続ける”基本の筋肉向上トレーニング
(2)筋力低下が原因で起きる各症状の改善トレーニング
(3)腰痛・膝痛に限定した再発予防トレーニング
(4)姿勢や歩き方を変えるトレーニング・・・
常日ごろの歩き方や椅子の座り方を変えるだけでも長寿体質の筋肉は作られる。筋肉がつけば基礎代謝がよくなりダイエット効果も期待大!!
2017年10月19日 8:44 カテゴリー:書籍紹介