書籍紹介「世界一ラクな『がん治療』」近藤誠・萬田緑平の医師対談
世界一ラクな「がん治療」
近藤誠・萬田緑平の医師対談
「人生の最終章が人生でもっとも幸せな時間になるように」をテーマに両医師による対談での主なアドヴァイスは以下の通りです。
(1)がんは本来、亡くなるまで歩いたり話したりできる病気
むやみに臓器を切り取ったり、抗がん剤を打ったり、点滴をするから、やせ細って苦しみ抜いて、死ななければならなくなる。
(2)笑ってピースして旅立つ、在宅のがん患者さんたち
がんを治そうとする治療はいっさいしない。「治療をあきらめるのではなく、治療をやめて最後まで自宅で自分らしく生き抜く」
(3)「がん放置療法」は「全部ほっておけ」療法?そんなバカな
胃がん、大腸がん、乳がんのようなカタマリをつくる固形がんは、なるべく手を加えず、痛みや苦しみのケアをきちんとした方がラクに長生きできる。
(4)ピンピンしているのに「がん」と診断された、忘れなさい
自覚症状がないのにがんと診断された患者さんは①診断を忘れる ②検査を受けない ③医師に近づかない こと。
(5)「入院したくない」は、つらい延命治療をされるかどうかの大関門
検査で病気を見つけられたお年寄りが「入院したくない」はダダをこねているのではなく「認知症にしないでくれ」という叫びです。
(6)医療法麻薬で痛みを抑えて旅行やゴルフを楽しむ
「痛み」と「呼吸苦」はモルヒネなどの医療用麻薬を正しく使えば、中毒になったり命を縮めることのない、むしろ残された命を有効に使うためのすばらしい薬です。
(7)最後までオムツ生活にならない方法、教えます
筋肉でも脳でも使わないとすぐ衰えるから、タンスにしがみついてでも、這ってでも、とにかく自力で行けばオムツ生活にはならない。
「いい治療」より「ツラくない方法」でがんでもラクに長生き!!
2017年6月14日 11:49 カテゴリー:書籍紹介