書籍紹介「結局、炭水化物を食べればっしかりやせる!」森谷敏夫 著
結局、炭水化物を食べればっしかりやせる!
森谷敏夫 著 ISBN978-4-537-21380-5
世の中には様々な「ダイエット法」があふれかえっています。
この傾向はもう数10年以上続いています。こうしたダイエット法の中で、著者が一番「危険」と思っているのが、最近注目されていて実行する人が多く、しかも「楽で効果てきめん」として推奨する人が多い「糖質オフダイエット」です。
もともと「糖尿病の患者さん向けの食事療法として有効」とされたもので、それが一般人向けの「ダイエット法」として広まり定着しつつあるのですが、この方法は根本的に間違っており、しかも大きな危険をはらんでいます。
そもそも、人間がどれだけ太るかやせるかは、
(1)食事
(2)運動 の結果であると同時に、もうひとつ重要な要素として
(3)自律神経がどれだけ活発に機能しているかによって決まります。
そして、どう考えても糖尿病も肥満も、原因は「糖質の摂り過ぎ」より「運動不足」です。
「糖質オフダイエット」の主な問題点は以下の通りです。
・糖質は3個の水の分子と結合してグリコーゲンという物質になり、肝臓や筋肉に「大脳の非常食」として蓄えられます。従って、糖質オフの「激ヤセ」で減るのは水分であって脂肪ではありません。
・糖質オフを続けていた人が、元の食事に戻して普通にごはんを食べると「低糖質」順応した体は、すぐにリバウンドします。
・糖質が不足すると筋肉のなかのアラニン(アミノ酸の一種)を原料にして、肝臓でブドウ糖が合成(糖新生)され、筋肉がやせ細り、場合によっては将来寝たきりになります。
「理屈」がわかればダイエットは難しくない!体脂肪率10%の京都大学名誉教授が明かす、やせる法則。
2016年8月18日 8:46 カテゴリー:書籍紹介