書籍紹介「どうせ死ぬなら自宅がいい」近藤 誠 著

書籍紹介「どうせ死ぬなら自宅がいい」
近藤 誠 著 ISBN978-4-7678-3035-3

「人はどうしたら、いちばんラクに長生きできるのか」著者はこの一点に精魂を傾け、医学界、製薬会社、厚労省などにいっさい忖度しないで、医者を半世紀やってきました。そしていま、いちばん自信を持って言えるのは「病院によく行く人ほど、クスリや治療で命を縮めやすい。苦しい死を迎えやすい」という事です。どうしても治療で「苦痛死」したくないなら?病院に行かない事です。

住み慣れた自宅や老人ホームなどの自分の居場所で、安らかに逝く最大の秘訣。それは「患者にならない」事です。これさえ守れば、首尾は上々。もし夜も眠れない痛みや呼吸苦、歩けないような不自由が出てきたら?治療ではなく「痛みを取る」「不自由をやわらげる」事に集中します。

医師、看護師、ヘルパーさんに最期まで自宅に来てもらえる「在宅緩和ケア」や「訪問介護」も活用しましょう。65歳からは介護保険が使えます。私たちの体には、死を迎え入れるプログラムが備わっています。今まで当たり前にできた動作が難しくなり、食事をしても臓器が栄養を吸収しにくくなっているので、全身のあらゆる機能がさらに衰えていきます。しかし、同時に感覚器官や脳の機能なども落ちていくので、当人が大きな痛みやつらさを感じる事はほとんどありません。

Q.「植物状態」「脳死」「心肺停止」「死亡」の違い
「植物状態」は大脳の機能が、「脳死」はすべての脳機能が、「心肺停止」は心臓と呼吸の機能が止まる事。「死亡」はこれら3つの判定基準から医師が判定します。

Q.ボケやすいクスリ
筆頭は高血圧と糖尿病のクスリ、次に血中コレステロール低下薬、認知症改善薬、睡眠薬、ワクチン、抗がん剤、性ホルモン抑制剤など数えきれないほどあります。

「人生、終わりよければすべてよし」をかなえるために、今日から準備できる事。
安らかなフィナーレへの実践ガイドブック!!

2023年1月26日 8:40  カテゴリー:書籍紹介

書籍紹介 「肝臓のはなし」竹原徹郎 著

書籍紹介 「肝臓のはなし」
竹原徹郎 著 ISBN978-4-12-102689-7

健康診断で血液検査をすると、成人男子の4~5人に1人の割合で、血清ALT値の異常が指摘されるといわれています。血清ALT値というのは肝機能検査における代表的な数値です。

ALTは、生体内の化学反応を促進するタンパク質(酵素)の一種で、肝臓の検査に頻繁に登場するのは、これが肝細胞の「死」を反映する極めて簡便な指標だからです。ALTは肝細胞にとりわけ多く存在し、肝細胞が何らかの原因で死んでいくと、それが細胞から血液中に漏れてきます。体感では気づきませんが、肝臓が悲鳴を上げている状態です。そうした際に気をつけるべき事の一つは、肝炎ウィルスによる肝臓の病気ですが、日本は肝炎ウィルスの感染が比較的多い国なのです。もう一つは、生活習慣にともなう肝臓の病気で、アルコールの飲みすぎによる肝障害、栄養の摂りすぎや肥満による脂肪肝があります。残念ながら、これらの病気も日本で急増しており、健康診断で引っかかるALT異常の大半はこれらによるものです。

それでは、「大切な肝臓を守るためには何をすべきでしょうか」それは、以下の肝臓を守るための五原則を実践する事です。

(1)一生に一度は肝炎ウィルス検査を受ける
(2)腹八分目を守り、太り過ぎないようにする
(3)お酒はほどほどに
(4)不要な薬や健康食品には手を出さない
(5)気になる数値があったら、肝臓専門医を受診する

肝臓が悲鳴を上げています!
健康な日々のために知っておきたい、人体最大の臓器をめぐる医学講義

2023年1月12日 8:49  カテゴリー:書籍紹介

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