書籍紹介「子どもが心配」養老孟司 著
書籍紹介「子どもが心配」
養老孟司 著 ISBN978-4-569-85139-6
「子どもは本来『自然』に近い存在である」と考える解剖学者が、都市化が進んだ現代の子どもが幸せになる教育について、四人の識者と真摯に語り合う。
・宮口幸治氏
医療少年院で非行少年の認知能力の低さに愕然とし、子どもの認知能力の向上に努める。
・高橋孝雄氏
インターネットで「正しい育児法」を追いかける親を心配する。
・小泉英明氏
国産初の超電導MRIを開発し、子どもの脳の大規模研究を行う。
・高橋和也氏
生徒が自分で野菜を育て、机や椅子も作る自由学園学園長。
(1)宮口幸治氏
学校がおもしろくなくなって、不登校になったり、他人とコミュニケーションをとる事を避けると、感情統制を行う力、融通を利かせる力、対人スキルが育つ機会が失われ、自己評価も歪む。だから、認知能力が弱い子に対しては、まず学力支援を行う事が最も重要となる。
(2)高橋孝雄氏
ネットの過剰利用の弊害は大きく「無言化」「孤立化」「実体験の減少」の三点で、なかでも「実体験の減少」は特に危惧すべき現象です。共感力を育てつつ「いま」の喜びを体験できず、幸福が先送りされる子育ては危険。
(3)小泉英明氏
神経回路が発達する一歳くらいまでの期間に子どもに様々な物に手で触れさせたり、褒めて育てる事が大切です。
(4)高橋和也氏
「自分の事は自分でする」習慣が身につく生活が大切。自分の体を動かして自分たちの生活をつくる。そして、自分の頭で考える人を育てる。
デジタル世代を幸せにする教育論!!
2022年8月18日 8:47 カテゴリー:書籍紹介
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2022年8月8日 11:38 カテゴリー:お知らせ