書籍紹介「日本人の健康法」 奥田昌子 著
日本人の健康法
奥田昌子 著 ISBN978-4-479-78406-7
大量に流れる健康情報の一つ一つについて「これは正しい、これは間違い」と判定してくれる便利なアプリはありませんし、自分で判断できるようになろうとしても、医学分野をすみからすみまで勉強する時間などないでしょう。そこで、本書では、専門知識を持たない人が健康情報を正しく見定めるのに役立つ5つの原則を紹介しています。
・最初の2つは人体の特性に関する原則です。
[第一原則]
人の体は想像以上に精巧にできていて、健康であれば自然にバランスは維持される。
[第二原則]
100%体に良い成分、100%悪い成分は存在しないこと、そして人の体には個人差があるため、万人に合う健康法はない。
・続く2つは医学の特性に関する原則です。
[第三原則]
メディアがわかりやすさを優先して単純な説明を好む一方で、医学的な効果は簡単に判断できるものではない。
[第四原則]
食品は医薬品とくらべて効果も安全性も十分に証明されていないため、健康食品を医薬品と同じように見てはならない。
[第五原則]
人が判断するときに主導権を握るのは感情で、理性は後付の理屈を考える。だから科学的データより体験談のほうが心に響く。
以上の5原則に照らすことで、自分と大切な人を守り、効かない健康法にお金と時間を費やすことなく健康を維持しましょう。
20万人を診察した予防医学の専門家が明かす!
最新医療データに基づいた本当に体に良い生活習慣!!
2018年5月24日 8:55 カテゴリー:書籍紹介
書籍紹介 「老いない脳」をつくる 石浦章一 著
「老いない脳」をつくる
石浦章一 著 ISBN978-4-89831-769-3
私たちの脳は母親の胎内で形成されますので、人生の源は母親の食事から、ということになります。また、神経細胞は生後一年までにほぼその数も決まります。ということは、妊娠中の薬物摂取(タバコや酒)、ストレス、そして生後の栄養補給が脳全体の基盤を形作る大切な要素になります。
実は、つくられた神経細胞は無作為に隣に多くの神経と回路をつくりますが、それは10歳までに、大切なものだけを残して刈り込まれます。ここに学習が関わるため、10歳までの学習経験が非常に大事になります。そして、神経細胞は40歳を超えると10年で5%ずつ減っていきます。一方、私たちの神経細胞は、少ないなかからも新しく作られる部分もあります。
従って、使わなければすぐ失われますが、粘り強く努力が必要な以下の課題を行うと失われず、長く保持されることもわかっています。
(1)週2~3回以上、30分は運動をする。
(2)食生活のバランスに注意し、食べ過ぎない。
(3)ストレスをうまく受け流し、処理する。
ここまでが、もっとも大事な基本課題となります。
(4)家族、近隣の人と会話のある生活をする。
(5)好奇心をもち新たなことに挑戦する。
(6)繰り返し学習して記憶力を保つ。
(7)何らかの目標を生涯持ちつづける。
(8)目標を達成すれば自分に報酬を与える。
(9)黙読でいいから読書の習慣を維持する。
(10)意識的に段取りを考えて問題を解決する。
脳にも体にも効果がある10の生活習慣!!
2018年5月10日 8:45 カテゴリー:書籍紹介