書籍紹介「こころの匙加減」 高橋幸枝 著
こころの匙加減
高橋幸枝 著 ISBN978-4-86410-512-5
本年の11月で満100歳を迎える精神科医が半世紀にわたり、患者さんから学んだ「生きるヒント」をまとめたのが本書の内容となっています。本書で紹介されている40の原則は毎日を穏やかに“ちょうどよく”生きるためのヒントであり「やろう」と思えば簡単に実践できることです。
それでは、具体的な原則を幾つか紹介してみましょう。
1.あらゆる不幸は人と比べることから始まる
自分と周囲を比べてしまうのは本能です。でも、人様と自分を比較する際は自分を失わない程度にとどめる。
2.執着しすぎると本当に必要なものを見失う。
理不尽なことが起こるのは世の常ですが、過去に執着ばかりせず、できれば今を大切に楽しみながら生きる。
3.すべてがうまくいく「朝の儀式」
決まりきった単調な型(ex.起床時間、朝日を全身に浴びる、新聞を読む、朝食をとる)で生活のリズムを整える。
4.病は口からやってくる
口は食べものを取り込む入口だから、健やかに生きていくことができるかどうかは「口」にかかっている。特に気をつけてほしいのは
(1)歯の手入れと(2)誤嚥性肺炎です。
5.急病や入院は骨休めのチャンス
ケガや病気などの非日常が新たな気づきを与えてくれる。万が一、急に病床につくことになっても、決して落ち込みすぎない。
6.言葉にしないと、やさしさは伝わらない
どんなにやさしい心も、言葉や行動にしないと相手に伝わりにくい。具体的な行為でやさしさを表現すれば、人間関係は一層豊かになる。
このように、人生とは自分の「匙加減」を見つける旅である!!
2016年11月24日 8:54 カテゴリー:書籍紹介
書籍紹介「歯はみがいてはいけない」 森 昭 著
歯はみがいてはいけない
森 昭 著 ISBN978-4-06-272958-1
現在、日本では100万人以上が寝たきりになり、スウェーデンでは寝たきりの人がほとんどいません。日本人は80歳で残っている歯が10本以下なのに対し、スウェーデン人は80歳で歯が21本残っています。医療や食事、生活習慣の問題が論議されていますが、歯科医師である著者は、この原因は「歯」であることは明らかであるといいます。「一日3回の歯みがき」が歯や歯ぐきにダメージを与え続け、歯周病を引き起こし歯の喪失はもとより、口臭や全身病の原因になっています。
食後すぐに歯みがきをし、歯磨剤(歯みがき剤)を大量に使い、かつデンタルフロスを使用しないという、日本人だけの“間違った歯みがき習慣”が、あなたの自己免疫力を奪っています。食べてすぐ歯みがきをするのは、せっかくの大切な唾液を無駄にする行為です。食事直後の唾液は、いったいどんな働きをしてくれているのでしょうか。
糖質を含む飲食をした後、口の中は酸性に傾き、歯の表面のカルシウムやリンが唾液中に溶け出します。この時、実は歯は少し軟らかくなります。それが唾液の力を借りて、30~60分かけて元の硬さに戻っているのです(再石灰化)。
石のように見える歯は、飲食後の表面は非常に傷つきやすく、軟らかい状態。そこで歯みがきをすると、歯ブラシで歯が傷つけられ、研磨剤や発泡剤の入った歯磨き粉でさらにダメージを与えられます。加えて食後のいちばん力の強い唾液を“ぐちゅぐちゅぺー”して口の外に吐き出し、その効果をみすみす手放しています。歯みがきの本来の目的は“食べかすをとる”ことではなく“歯垢をとる”ことです。つまり、歯を守っているのは唾液、歯周病も虫歯も原因は歯垢(プラーク)。そして寝たきりの多くはプラーク感染症です。
日本の歯科常識は間違いだらけ!!
60万人の口を診た名医の結論!!
2016年11月10日 8:53 カテゴリー:書籍紹介