書籍紹介 「体の整え方」 田中旨夫 著
体の整え方
田中旨夫 著 ISBN978-4-344-02846-3
一般に健康法というと、ある人にはぴったり合うけれども、別の人にはあまり合わなかったりするものです。しかし、97歳の現役医師である著者は、誰もが健康長寿になりうる普遍的な生活習慣というものは、間違いなくあると主張する。
生活習慣病といわれるものは文字どおり、日頃の体によくない習慣が原因でなる病気です。そうすると、生活習慣病にかからないためには「悪い習慣」を極力やめて「よい習慣」に変えればよいわけです。
体に悪い習慣といえば、例えば不規則な生活、バランスの悪い偏った食事、お酒の飲みすぎ、運動不足、睡眠不足、ストレスの多い仕事、ネガティブな思考といったものが挙げられます。しかし、一度身についた習慣を改めるのは、けっこう難しいものがあります。「三日坊主」という言葉がありますが、これは新しい習慣はたとえよいものであっても、なかなか身につけるのが難しいことをいい表しています。
それでは、体によくない習慣をよい習慣に変えるには、どのようにすればいいのでしょうか?
一つには、目標を高くせず100点をめざすのではなく「70点なら上出来」くらいの気持ちでやり長く維持すること。もう一つは、喜びや気持ちよさが感じられるような工夫をすることです。例えば、夜更かしばかりして不健康な生活をしている人は「早起きは三文の徳」ということを何度も実感できれば、朝早く起きることが楽しくなり継続できるようになります。ただし「健康になる」ことだけを究極の目的にしないほうがいい。
健康は人生における大きなテーマですが、それは「よりよい人生」を送るためのものであることを忘れないことが肝心です。
今も毎日50人以上の患者さんを診察。元気すぎる医師には実践する34の秘密あり!!
2016年2月18日 8:55 カテゴリー:書籍紹介
書籍紹介「近藤 誠の家庭の医学」 近藤 誠 著
近藤 誠の家庭の医学
近藤 誠 著 ISBN978-4-7630-1524-2
著者の主張は以下のごとく簡潔明瞭です。
・病気の9割は医者には治せない。
・クスリは毒だから飲まない。
・検診は百害あって一利なし。
・がんは切らずに治る。
本書は医者とクスリをできるだけ遠ざけて家族もペットも元気に長生きするための「家庭の医学」です。
具体的には、元気で長生きできる28の方法が示され、その中には次のような記述があります。
(1)傷はガーゼでなくラップで治す
傷を治す3原則は一刻も早く異物を洗い流すための「洗浄」「止血」そして「乾かさない」ことです。
(2)高コレステロールは長寿のもと
男性はコレステロールが高い方が長生きするし、女性にコレステロールのクスリを飲ませているのは日本だけです。
(3)元気な100歳は肉食系
「長生きしたければ肉を食べるな」と言う人もいますが、逆に早死にします。魚や卵なども含め吸収率の高い動物性タンパク質をしっかり摂って貯肉しましょう。
(4)減塩は危険。塩が足りないと病気になる
塩分を最もとらない人たちは、脳卒中や心筋梗塞になりやすく最も短命。塩を最も多くとる人たちは最も長寿で高血圧、心筋梗塞も少ない。
(5)予防接種で、インフルエンザは防げない
周囲を見わたしてみると、毎年まじめに予防接種をしているのいにインフルエンザにかかる人は多すぎる。
穏やかに長生きできる方法を40年以上、とことん考え抜いた著者の言うことに、さあ、耳を傾けてみてください。
2016年2月4日 8:56 カテゴリー:書籍紹介