書籍紹介 「お母さんは世界一の名医」 西原克成 著
お母さんは世界一の名医
西原克成 著 ISBN978-4-492-05929-6
人生のスタートである赤ちゃんの頃に、間違った育児が行わればどうなるでしょう。それは大きくなってからの健康に、大きな影響を与えます。
本書では、お母さんに家庭の主治医として知ってほしい次の五つの項目を示しています。
(1)呼吸の仕方
まず、お母さんが名医になるには、赤ちゃんの育て方で、一番大切な鼻呼吸のためのおしゃぶりを、3、4歳まで使うこと。
(2)食べ物の噛み方
わるい噛み方の典型は、片方のアゴしか使わない「片噛み」です。噛み方一つで、スタイルも顔も美しくなれる。逆に言えば、いくら歯列矯正をしても、噛み方が悪ければほとんど効果がなくなってしまう。
(3)腸の大切さ
乳児の腸は母乳を前提としてできていますので、満1歳までは、たいがいのものは通してしまいます。離乳食を早くするとそれが後で、アトピーやアレルギーの原因になります。また、冷たいものを大量に摂ると、冷たさが胃と腸の働き(消化力と吸収力)を格段に悪くする。
(4)寝る姿勢
横向きや下向きで寝ると、歯の並びを悪くし、顔の筋肉の変化を起こし、やがては骨格なども変え、背骨をも曲げてしまう。
(5)骨休みの大切さ
骨の中心は空洞で、そこに血液が満たされていて、造血が行われます。ですから、骨休めが足りない(ベビーカーを早くやめ、ムリに歩かせる)と、造血不足になる。造血不足はリモデリングの不調に結びつく。
以上のようにいつもの習慣をちょっとだけ見直して、大切なお子さんをこわい病気から守りましょう。免疫病治療の第一人者が教える、医者いらずで子どもを病気から守る方法を学びましょう。
2015年12月17日 9:12 カテゴリー:書籍紹介
《年末年始休業のお知らせ》
《年末年始休業のお知らせ》
誠に勝手ながら12/29(火)~1/3(日)まで年末年始休業とさせていただきます。
ネット・FAXでのご注文・お問い合わせは承っておりますが、
1/4(月)より順次対応させていただきますので、予めご了承下さいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
2015年12月9日 16:06 カテゴリー:お知らせ
書籍紹介「生物学の<ウソ>と<ホント>」 池田清彦 著
生物学の「ウソ」と「ホント」
池田清彦 著 ISBN978-4-10-423111-9
生物のルールと例えば将棋のルールの決定的な違いは、将棋のルールは人間が決めたものだが、生物のルールは人間が決めたわけではなく、勝手に決まっているのだ。そこで、大事なことは、人間はそのルールの全てを未だ理解できていないことである。さらに面倒なことは、ルールは時々勝手に変わるらしく、ルールを変えるメタルールがあるかどうかが定かではないことだ。
生物の基本原理を理解していない人々は時々、ここから生物は物理化学法則に縛られない神秘的なものだとの考えを抱くことにあるようだ。しかし、すべての生命現象は、熱力学の第一法則(エネルギーの保存則)と、第二法則(エントロピー増大則)の支配下にあり、生物の体は物質以外のものからは構成されていないことを理解すれば、霊魂といったものが存在しないことは自明であろう。
現在の生物学の知識で説明できない現象はまだ沢山あって、理解されるまではペンディングにしておくのが科学的な態度なのだ。例えば、生物はすべて神が創造したという説(特殊創造説)や、すべての進化は遺伝子の突然変異と自然選択で起きたというネオダーウィニズムは、まだ解明されていないことに目を瞑って、自分の頭で、理解できる知識だけで全てを説明してしまおうという、知的怠惰の産物である。
本書は、生物学の広範な領域から、読者の興味を引くと思われる88個のトピックを5つのタイトルの下にまとめて解説されています。
個々のトピックは読みやすいように見開きでまとめてあり、律儀に最初から読み始めなくても興味のあるところから読めるように工夫されています。
生物をめぐる根源的な疑問から、フシギな生命現象のしくみまで、最新の知見を尽くして明解に説く、ホンマでっか!?な生物講座。
2015年12月3日 8:57 カテゴリー:書籍紹介