書籍紹介「科学的根拠にもとづく最新がん予防法」 津金昌一郎 著
科学的根拠にもとづく最新がん予防法
津金昌一郎 著 ISBN978-4-396-11404-6
「○○が、がんを予防する!」「がんを防ぐ○○療法」など、巷には、がん予防に関する情報があふれています。
しかし、その多くは科学的根拠にもとづいたものではありません。がんをはじめとするあらゆる人間の病気に対して、実験室内の動物や試験管、シャーレなどを用いた研究を行うだけでは、信頼性の高い科学的根拠を持つデータは示せません。では、信頼性のある科学的根拠とはなんでしょう?
それは、実験室で解明された仮説などに裏打ちされた、多くの人々を対象とする疫学研究からの証拠(エビデンス)です。例えば、がんに罹る人はどのような年齢層に多いのか、また、どのような生活習慣を持つ人が多いのか、喫煙や飲酒習慣はどうか、食事や運動習慣にどのような傾向があるかなどを精査して、統計学的に意味のある結論を導き出すことです。
病学研究にはさまざまな手法があり、その多くは、膨大な研究費と年月を要しますが、人間を対象としているため、各種研究で集積されたデータは、がんはもちろん、多くの病気の発生原因や予防法について、貴重な科学的根拠を持った情報をもたらします。
本書では、国立がん研究センターで予防に携わる著者が、現時点で科学的に効果が認められた予防法を開陳しています。がんの最新知見から、がん予防の6原則(喫煙、飲酒、食事、運動、体形、感染)、がん検診のメリットとデメリットまでわかりやすく説明されています。
氾濫する情報に振り回されないで、正しい知識と方法で、がんを防ぐ!!
2015年6月18日 8:56 カテゴリー:書籍紹介
書籍紹介「クスリに殺されない47の心得」 近藤 誠 著
クスリに殺されない47の心得
近藤 誠 著 ISBN978-4-7762-0852-5
無農薬野菜にこだわるのに、自分の体はどっぷりクスリ漬け。添加物にはぞっとするのに、クスリが「添加物のかたまり」とは気づかない。「クスリは体にいい」「病気を治してくれる」と信じている人がとても多い。じつは、クスリの9割に病気を治す力はなく、症状をしばらくうやむやにするだけです。体がちょっとでもラクになるならそれでOK!でも、クスリには必ず副作用があり、年をとるほど、クスリの毒が体にたまりやすくなる。
身の回りで「あっちが痛い、こっちもつらい」と言っている人に、聞いてみて下さい。クスリのを山ほど飲んでいるはずです。クスリを飲めば飲むほど、痛みやつらさがひどくなります。心の緊張からくる不調は、もと(原因)を断たない限り、いくらクスリを飲んでも治らない。
他にも、花粉症、お腹をこわしやすい、ひざが痛むなど、著者自身も人並みにいろいろ抱えていますが「みんなにある」「ほっときゃ治る」「老化現象」と気にしない。
クスリが必要なケースは、2つしかないと著者は考えています。
(1)心筋梗塞などの命にかかわる症状がある場合
(2)そのクスリを飲んだことで、飲む前より明らかに健康状態がよくなっている場合
他の、風邪や日常的な不調をなだめるクスリ、自覚症状もないのに検査で「異常」と言われて処方されたクスリや、かたまりを作る固形がんへの抗がん剤は、体に有害です。また、やめても薬効はしばらく続き、急激な症状は起きません。もっと自分の体を信じ、体の声をよく聞きましょう。クスリから自由になって、元気に長生きするための心得が本書で伝えられています。
クスリを飲む前に、必ず本書を読んで下さい!!
2015年6月4日 8:51 カテゴリー:書籍紹介