書籍紹介 「血管を鍛える」食べ物と運動 島田和幸 著
「血管を鍛える」食べ物と運動
島田和幸 著 ISBN 978-4-8002-0171-3
中高年を過ぎると誰しも白髪が増えたり、シミやシワができたり、体力が衰えたり記憶力が悪くなったりするものです。でも、誰だっていつまでも若々しくいたいもの。「お若いですね」といわれて、悪い気がする人はいないでしょう。だから「シミやシワが消えますよ」「記憶力がよくなりますよ」と宣伝している商品に飛びついてしまいます。白髪やシミ・シワ、体力や記憶力の衰えは、目に見えたり自覚できたりする老化現象ですが、血管の老化を気にしている人は、世の中にどれくらいいるでしょうか?
日本人の死因の第1位は癌、第2位は心筋梗塞、第3位が脳血管疾患ですが、血管病である心筋梗塞と脳血管疾患が死因の30%近くにものぼるという調査結果が厚生労働省から発表されています。脳卒中や心筋梗塞は、以前は老化とともに高齢になってから起こるのが大半でした。ところが、最近は40代、50代など比較的若い世代に多くなってきています。
その理由は、食の欧米化が進み、交通機関が発達し運動不足になったからです。現代の豊かな食生活、便利な生活環境は「血管の老化」を早め、脳卒中や心筋梗塞のほかにも、様々な病気を引き起こします。
血管が老化すれば、詰まったり切れたりします。そうなると、突然死したり、死に至らなかったときは重い後遺症が残って寝たきりになるケースが多いのです。つまり、血管が詰まったり切れたりすることは、自律して健康に生活できる「健康寿命」をおびやかすということ。
本書の目的は、決して読者に不安を募らせようというのではありません。血管の老化は、食べ物と運動でストップできます。つまり、食生活を改善し、適度な運動をすることで、血管を鍛えて強くできるということ。
具体的には(1)血液を送る司令塔“内皮細胞”がよみがえる食材(2)一度摂取してしまった塩分を体外に排出する方法(3)血流をスムーズにするストレッチなどについて解説されています。
2013年2月7日 9:31 カテゴリー:書籍紹介