書籍紹介 「万病をふせぐ眠り方」 宮崎総一郎 著
万病をふせぐ眠り方
宮崎総一郎 ISBN978-4-7631-3104-1
著者は睡眠医療の専門家として、睡眠や健康に悩みを抱える多くの方を診察し、同時に、いかに世の中で睡眠が軽んじられているかを痛感してきました。忙しい現代では、夜更かしや寝不足、寝すぎによる質の悪い睡眠が当たり前になり、それを気合で乗り切ったり、時間が有る時に寝だめをしたりすれば解消できると思っている人が多い。
しかし、質の悪い睡眠はさまざまな病気の原因となる。睡眠が原因で病気を悪化させたり、睡眠が原因で病気になってしまった人をたくさん診てきている。肌荒れや下痢といった見過ごしてしまいがちな症状から肥満、高血圧、糖尿病、脳血管疾患、突然死の原因となる心臓病、そして日本人の死因第1位であるガン、加えて精神的な疾患とされるうつ病まで、あらゆる病気が質の悪い睡眠によって発症、悪化する危険性がある。
人間の脳や体は複雑な働きをしますが、健康であるための条件はいたってシンプルで質のいい睡眠をとることですが、もっとも長生きできるのは7時間睡眠でそれよりも少なくても多くても死亡率は最大で40%も高まる。第2は「何時に寝るか」であり、例えば、同じ7時間睡眠でも夜の10時から7時間寝るのと深夜2時から7時間寝るのでは全く効果は異なる。
従って、「万病をふせぐ眠り方」とは、自分にとって最適な長さの睡眠を、最適な時間にとること。正しく寝ることが当たり前になれば健康は追い求めなくても自然と身についてくると主張する。
2012年8月2日 9:37 カテゴリー:書籍紹介