書籍紹介 「流れる臓器」血液の科学 中竹俊彦 著

「流れる臓器」血液の科学
中竹俊彦 ISBN978-4-06-257618-5

血液は誰もが知ってはいるが、たとえ出血を見ても、その実体である血球はあまりに微細で、イメージすることもできないほど縁遠く小さな存在です。その小さな血液の正体・実体はレーウェンフックによる赤血球の発見以来330年以上にわたって連綿と続いた研究によって序々に明らかにされてきました。著者はできる限りの力で「生きている血液の様子を以下のように自ら「血液の語り部」として紹介しています。

第1章・・・顕微鏡で観た血液
血液は、凝固因子を含む液体成分の血漿と固体部分の赤血球、白血球、血小板で構成されている。

第2章・・・血液の循環とそのおおまかな働き
血液は液体で循環器系を絶えず流れ、まとまった働きがあるという点では心臓(約270g)や肝臓(約1.5kg)などと同じく「臓器」で、重さから見ると体重の約7.7%ですので最大級の「流れる臓器」といえる。

第3章・・・赤血球の主成分であるヘモグロビンの構造や働き
健康な成人男性の平均ヘモグロビン量は15~16g/dl、女性は生理があるため13~14g/dl。また、一般に既婚女性は1g/dl程度低くなり、妊娠中はさらに低くなります。

第4章・・・白血球の姿と白血球を中心とした免疫系
白血球は大きく顆粒球、単球、リンパ球の3種類に分類され、顆粒球はさらに酸性の色素に染まる好酸球、アルカリ性の色素に染まる好塩基球さらに中性の色素に染まる好中球に細分されます。

第5章・・・血液の凝固と溶解の驚くべき仕組み
止血や血液凝固の仕組みは、出血を最小限に止めるために必須の防衛機能である一方、循環している血液は、健康時には血栓を作ることなく順調に流れ続ける。

第6章・・・血球の誕生から終焉まで
血球にはそれぞれ寿命があり、寿命の尽きた血球は取り除かれ、同時に失われた血球は骨髄とリンパ節で作られ補給される。

第7章・・・誤りがちな血液の常識
「サラサラ血液」はスムーズに流れる「健康な血液」、「ドロドロ血液」は流れがスムーズでない「不健康な血液」という誤解や「血液型性格判断」のウソなど

著者のねらいはこれまでの先入観、固定概念から解き放たれて、血液に対してより深い理解を読者にもっていただくところにあります。

2012年7月5日 10:30  カテゴリー:書籍紹介

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